2022年に登場したiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxは、Apple Watch Series 5以降のモデルと同じように常時表示ディスプレイを採用しており、スリープ状態でも時計などをチェックすることが可能です。この常時表示ディスプレイを利用していると、一体どの程度バッテリーを消耗してしまうのかを、テクノロジー系YouTubeチャンネルのPhoneBuffが検証しています。

iPhone always-on battery drain: How much is it? - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2023/01/04/iphone-always-on-battery-drain/

iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxで利用できる常時表示ディスプレイは、端末がスリープ状態になっても時計や天気などの情報が画面上に表示されるという機能。常時表示ディスプレイ機能を有効にしている場合、端末をスリープ状態にすると画面がどのように表示されるのかは、以下の動画を見れば一発で分かります。

スリープ状態でも時計やウィジェットが表示され続けるiPhoneの「常時表示ディスプレイ」を実際に使ってみたムービー - YouTube

この常時表示ディスプレイ機能は対応機種ではデフォルトでオンになっているものの、「設定」アプリの「画面表示と明るさ」から手動でオフにすることも可能です。

PhoneBuffは複数台のiPhone 14 Proを用意して、「常時表示ディスプレイがオンになっている状態」と「常時表示ディスプレイがオフになっている状態」でバッテリーの減りがどの程度異なってくるのかを比較しています。

iPhone 14 Pro Max Always On Display Battery Test - YouTube

Appleは当初、iPhone 14 Proの常時表示ディスプレイで壁紙も表示するように設定していましたが、iOS 16.2では常時表示ディスプレイ利用時に壁紙と通知を無効化することが可能になりました。これにより常時表示ディスプレイを利用しながらもバッテリーの消耗をなるべく抑えることが可能となったわけ。そのため、PhoneBuffの検証動画でも左から「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示あり)」「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示なし)」「常時表示ディスプレイがオフになっている状態」の3つの設定でのバッテリー消費時間を検証しています。



当然、ディスプレイの輝度はすべて同じ設定で、検証時は機内モードをオンにしています。



というわけで検証スタート。



検証開始から8時間経過時点で一度バッテリーの残量を調べるためにスリープ状態から復帰。「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示あり)」が98%、「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示なし)」も同じく98%、「常時表示ディスプレイがオフになっている状態」は100%となっており、常時表示ディスプレイをオンにしている場合、オフの場合よりもバッテリーを消耗してしまうことがよくわかります。



さらに、ディスプレイの輝度を上げ、検証開始から24時間経過時点でのバッテリー残量を調べた結果が以下。「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示あり)」が80%、「常時表示ディスプレイがオンになっている状態(壁紙の表示なし)」が84%であるのに対して、「常時表示ディスプレイがオフになっている状態」は100%と全くバッテリーの減りがありません。



なお、常時表示ディスプレイをオンにしていても以下のケースに当てはまる場合はディスプレイ上に時計などが表示されなくなり「完全にディスプレイ上の表示が消える」ため、バッテリーの消耗を少しでも抑えたいという場合には有効です。

・iPhoneのディスプレイを下向きに置いている

・iPhoneがポケットやバッグの中に入っている

・“睡眠”集中モードが有効になっている

・低電力モードが有効になっている

・iPhoneがCarPlayに接続されている

・連係カメラを使用している

・しばらくiPhoneを使用していない場合(iPhoneはユーザーの活動パターンを学習し、それに応じてディスプレイのオン/オフを切り替えます。これには、アラームや睡眠スケジュールを設定した場合も含まれます)

・iPhoneがペアリングされたApple Watchから離れたことを検出した場合(Apple Watchが再びiPhoneに近づくと、常時表示ディスプレイがオンになります)