通算8アンダーで4位に浮上した川崎春花【写真:Getty Images】

写真拡大

伊藤園レディス第2日

 女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは12日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で第2日が行われた。13位で出たツアー通算2勝の新人・川崎春花(村田製作所)は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と5打差の4位に浮上。出場資格がなかった前週は休養でリフレッシュし、再び上位争いに顔を出した。13アンダーの上田桃子(ZOZO)が単独首位。

 川崎がバーディーラッシュでギャラリーを沸かせた。同組になった飛ばし屋の原英莉花と同等の飛距離、ピンに絡むショットで着実にスコアを伸ばした。最終18番パー4はボギーとし「もったいない」と振り返ったが、それも「飛んだ」ことが原因だった。

「最近、よく振れて飛ぶようになりました。18番も第2打が飛び過ぎて、キャリーでエッジまでいってしまいました」

 9月の国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝を飾り、10月に2勝目。2週前には2位に入ったが、前週のTOTOジャパンクラシックでは出場資格(10月16日時点のメルセデス・ランキング37位)を得られなかった。同38位のため、会場でウェティング(欠場者待ち)もしたが、出場はできなかった。

「少し残念でしたが、その分、ゆっくりしました。甘いものをたくさん食べました。モンブランです。ケーキ屋さんで買ったのと、スタバにも行って食べました(笑)」

ジュニア時代から馴染みの練習場へ行くと…

 連戦の疲れを取りながら、ジュニア時代から馴染みのゴルフ練習場にも足を運んだ。受付近くには、ステップ・アップ・ツアー1勝も含め、3勝分を祝う写真付きパネルが飾ってあるという。

「私の顔が3つあります。嬉しいですけど、恥ずかしいですね(笑)。ツアーで勝ってからは、声を掛けていただくようになって、サインをしたりしています。ジュニアの頃からずっと行っている練習場なんですけど」

 快進撃によって環境は激変したが、コース上で笑顔を絶やさずプレーしている。「明日も今日のようなゴルフができたらと思います」。首位とは5打差あるが、今の川崎ならチャンスはある。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)