アルテタ監督はトナーリを望む photo/Getty Images

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FWガブリエウ・ジェズスを始め、ここまで順調に補強を進めてきた今夏のアーセナル。あと気になるのは中盤の層の厚さだが、ミランのMFサンドロ・トナーリの獲得に関心を抱いているようだ。

昨季ミラン2年目のシーズンを送った22歳のトナーリは、大きな飛躍を果たし、チームの中心としてリーグ戦36試合に出場。シーズン終盤のラツィオ戦やヴェローナ戦ではチームに勝ち点3をもたらす貴重なゴールを挙げ、11年ぶりとなるミランのスクデット獲得に多大な貢献を果たした。

一方のアーセナルは、ジェズスの獲得で最前線を強化し、DFオレクサンドル・ジンチェンコの加入やDFウィリアム・サリバの復帰によって、最終ラインも厚みが増した。さらに、MFファビオ・ヴィエイラやFWマルキーニョスといった選手も獲得しており、アーセナルの2列目にはさらなるタレントが加わっている。

アーセナルのウィークポイントとも言える3列目には、レスター・シティのMFユーリ・ティーレマンスなどが新戦力候補として噂されているが、ここまで補強は進んでいない。ミランの未来を担うトナーリをチームに加えられれば、MFトーマス・パルティの負担も減らすことができるだろう。

英『Daily Mail』によれば、ミケル・アルテタ監督はトナーリをトップターゲットとしており、アーセナルは彼の移籍の可能性について、ミランの関係者と話をしたという。しかし、ミランはこの夏にMFフランク・ケシエを失っているため、トナーリまで放出することには抵抗があるようだ。

しかし、ミランが要求している4600万ポンド(75億円)という条件を満たすオファーをアーセナルが提示すれば、彼らはトナーリの売却について検討するつもりだという。もし仮に、ミランが今夏中にトナーリを失った場合、2人の新戦力を獲得することも検討するようだと同メディアは伝えている。

ミランは今夏、MFレナト・サンチェスの争奪戦でパリ・サンジェルマンに敗れており、ケシエ退団の穴をまだ埋めることができてない。4600万ポンドのオファーが届けばひとまず交渉には応じるのかもしれないが、こういった状況もあるため、クラブのバンディエラ候補であるトナーリをそう簡単に手放すことはないだろう。