「我々は日本を研究していた」3発快勝のチュニジア指揮官が明かした勝因。22番吉田麻也の「背後を狙っていた」
![分析通りの戦いを選手たちが遂行してくれた、と自チームを称えたカドリ監督。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/1/d/1d307_1429_d2c448fe_023c34e0-m.jpg)
日本に快勝したチュニジアのジャレル・カドリ監督は、試合後に取材に応じ、以下のように振り返った。
「おかげさまで勝つことができました。試合は大変良い試合で、12日間で4試合という厳しいスケジュールのなかでしたが、勝利することができて良かったです。日本は大変に素晴らしいチームで、技術的、戦略的に素晴らしい動きをしていた。しかし、結果的には、チュニジアのほうが良い作戦で臨めたと思う。大変忍耐のいるゲームだったが、選手たちが局面でどうすべきか分かっていたのが勝因ではないでしょうか」
また、事前に分析していたこととして次の2点を挙げた。
「日本が良いチームだということで、我々は研究してきました。プレーが速く、戦略的に、特に攻撃時にはさまざまな戦術を駆使してくる。サイド攻撃も警戒が必要でした。ただ、時間の経過とともに、スペースができると予測していて、そこを突くことを考えていました」
「我々の強みは秩序だった守備。これに対して、日本は非常に速い球回しができる。中盤の試合だったと言える。その中盤で勝てたことが今回は非常に大きかったのではないか」
さらに記者から3失点すべてに絡んだ22番の吉田麻也について質問を受けると、「守備から攻撃への切り替えの早さも日本の強みだと思う。ただ、難しい状況に置かれるとよくミスをする。最終ラインの背後を狙っていた」と明かした。
そして指揮官は、「6回目のワールドカップで、初めて決勝トーナメントに進出したい」とチームの出来に手応えを深めたようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部