アンドモワ(株)(TDB企業コード:582408272、資本金1億円、東京都港区芝2-12-15、代表飛高和也氏)は、3月31日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は平林尚人弁護士(東京都港区赤坂3-2-12、あかつき総合法律事務所、電話03-5574-7791)ほか1名。

 当社は2005年(平成17年)6月創業、翌2006年(平成18年)4月に法人改組した飲食店経営業者。東京、大阪などの都市圏を中心に、居酒屋、ファミリーレストラン、中華料理店、イタリアン、釜飯、ちゃんこ鍋など様々な業態を「桜坂」「竹取御殿」「柚柚〜yuyu」などの店舗名で約350店舗を展開。特に個室居酒屋に強みをもち、法人の宴会需要をメインターゲットとし、価格とサービス、ネット上のプロモーションを重視した営業を展開、2019年8月期には年売上高約181億円を計上していた。

 しかし、2020年2月以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、メインとしていた宴会需要が消滅。2020年8月期の年売上高は約98億円に急減、大幅赤字を計上し、債務超過に転落していた。この間、同年6月5日付で全店舗を休業し、従業員のリストラのほか順次店舗の撤退を進めていた。こうしたなか、新業態の飲食店の出店を画策していたが、退店交渉の中で、複数の不動産オーナーとの間で訴訟に発展するなど、新規出店は難航。2021年に入ってからも再度緊急事態宣言が発出されるなど事業環境は改善せず、その後、実質的に事業を停止し、11月4日に事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入っていた。
 負債は債権者約5800名(うち労働債権が約4800名)に対し約80億円。

 ※代表の高ははしごだか