両チームの攻撃を牽引するアデイェミ(左)とレバンドフスキ(右)。(C) Getty Images

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 ポゼッションも破壊力も大会随一の水準にあるバイエルンが早々に先制した場合、一方的な展開になってもおかしくない。 2021年のFIFA年間最優秀選手賞に輝いたロベルト・レバンドフスキをはじめ、トーマス・ミュラーやレロイ・ザネら攻撃陣が軒並み好調で、国内では圧勝が日常茶飯事だ。 ただ、左SBのアルフォンソ・デイビスは心筋炎、レオン・ゴレツカは膝蓋腱を負傷、ジャマル・ムシアラは新型コロナウイルスの陽性反応が出たためアウェーでの第1レグを欠場する。 さらに守護神マヌエル・ノイアーが2月6日に右膝の手術を受けて長期離脱となったため、スベン・ウルライヒがゴールマウスを守ることになる。そのウルライヒが先発したボーフム戦(2月12日)でバイエルンは4失点を喫して敗れており、一抹の不安を残す。【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!


 バイエルンにボールを持たれる時間が長くなりそうなオーストリア王者のレッドブル・ザルツブルクは、得意のハイプレスで相手の歯車を狂わせたい。 良い形でボールを奪えれば、グループステージでともに3ゴールを挙げているカリム・アデイェミやノア・オカフォー、トップ下のブレンデン・アーロンソンら前線の躍動的な仕掛けからゴールに迫れるはずだ。※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年2月17日号より一部修正・加筆して転載。