今回は、美食家から人気の高い、あん肝たっぷりの“あんこう鍋”をご紹介!

あんこうは、冬に美味しさが増す食材。それを余すことなく満喫できるご馳走鍋だ。

懐かしさを覚える鍋を堪能して、身も心も芯から温まっては?



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



見た目のインパクト抜群!具材の身は旨みが強く、皮はコラーゲンたっぷり。その上に贅沢にのるのはフォアグラに負けない濃厚なコクを持つ肝。唯一無二の美味さを誇る逸品だ。コース(8,000円)より。注文は2人前〜

美食家が冬の月島で参拝する“あんこう鍋”の美味なるご利益


そのずんぐりとした見た目とは裏腹に、肝をはじめ、皮も身もすべて美味しく食べられるのが、あんこう。

皮と身と野菜、そこに秘伝の調味料で味付けしたあん肝を加えた鍋を楽しませてくれるのが、月島の裏路地に佇む『ほていさん 本店』

長きにわたり食通に愛されてきた、冬の風物詩ともいえる一軒だ。

蓋をして、強火で約10分間煮れば完成だそうだが、目の前の鍋はグツグツと音をたて、あん肝独特のほんのり甘い香りをまとった湯気が立ち上ってくる。

あと数分が待ち遠しくて仕方ない。



10分経過し、蓋を取ると鍋は一変!存在感たっぷりだった肝が出汁に全部溶け出し、湯気と一緒に食欲を掻き立てる香りも溢れ出す。最初から取り分けまで、全てスタッフの方がやってくれるのも、うれしい


出来上がった鍋をさっそく頬張れば、弾力がありつつも、歯を当てるとほろりとほぐれる身。ゼラチン質をしっかり湛え、クセがなくプルプル食感の皮。これが主役?と思うほどとろりと甘くなった野菜。

そのすべてに肝が溶け出したツユがまったりと絡み、染み込んでいる。

食べるたびにあん肝の深いコクと食材の旨みが口中に広がり、至福のひと時。あんこうの魅力を存分に堪能したい。


― CLOSE UP!―


特製の肝は秘伝のレシピでできている。

調味料を加えたあん肝を和風の出汁で伸ばしてツユのベースに。




あんこうは北海道や青森を中心に、その時期に美味しいものを仕入れる。

写真(上)は4人分の鍋に入る身と皮。胃袋など肝以外の内臓は噛み切りづらいので同店ではあえて不使用なのだ。


◎鍋のお供におすすめ◎


身厚で満足度が高い「刺身の盛り合わせ」。

この日はまぐろ、カンパチ、ウニ、ホタテが並び、内容は時期によって替わる。(写真は2人前)コースより。




店は清澄通りと月島もんじゃストリートを結ぶ路地裏に同店はひっそりと佇む。

店内から漏れる明るい灯りとのれんが目印。特に週末は予約必須だ。


店主に聞いた推しの〆
〜濃厚な味わいの雑炊〜





身の旨み、肝のコクが溶けた汁をご飯に吸わせ卵でとじる。とろりとした食感が美味。

「最後まであんこうの旨みを存分に堪能して欲しいです」と一押し。

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