冷え込む日が続くと、冬ならではの料理といえる、おでんがいつにも増して恋しくなるはず。

とはいえ、「定番のおでんはこの前も食べた…」という人も多いのでは?

そんな人に朗報! 都内の名店には、高級食材を使った贅沢おでんや、写真映えする創作おでんなど、店主のこだわりが詰まりに詰まった一品があるんです。

わざわざ足を運ぶ価値がある、おでん屋の“スペシャリテ”を厳選してご紹介しよう。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


1.『麻布十番 すぎ乃』の玉子おでん


半熟たまごといくら、ダブルたまごの旨みが濃厚


奈良の人気店『すぎ乃』の東京店における、名物であり一番人気のメニューは「玉子」440円。

出汁醤油で一晩寝かせた半熟たまごを、提供する直前におでんだしに浸し、いくらをトッピング。

とろりと濃厚な舌触りに、プチッと弾ける食感を楽しめる贅沢な逸品だ。




こちら『麻布十番 すぎ乃』の出汁は、利尻昆布を主軸に鰹節と鯖節で味を調え、大和肉鶏の鶏ガラで動物性の旨みをプラス。

澄んだ出汁はコクと風味が豊かで、“出汁をいただくおでん”という表現がしっくりはまる。


ここがこだわり!


たまごには下味をつけ、冬場は新物の筋子をいくらの醤油漬けに。

おでんの優しい味わいにいくらの塩味が加わった、三位一体の美味しさをぜひ味わって。



2.『おでんやden』の牡蠣おでん


上品な関西出汁が海の香りを引き立てる


四谷の「しんみち通り」にある創業30年のおでんの名店『おでんやden』。

理系出身の店主が独学で研究を重ね、レシピはもたず、日々出汁の変化を見ながら味わいを調える。

出汁のベースは鰹節と昆布。鰹節は、香り立ちのいい荒節を使うのがこだわりだ。

中でも冬限定の「牡蠣」550円は、常連客のお楽しみ。




生食できる新鮮な牡蠣を3分ほど出汁にくぐらせ、提供。

上品な出汁が牡蠣の磯の風味や滋味を引き立て、海の恵みのハーモニーに笑顔がこぼれる。


ここがこだわり!


うちのおでんに合うのは、濃厚さよりもさっぱりしていて食べやすい味わいの牡蠣。

いつも三陸産の真牡蠣にこだわり厳選して仕入れています。


クリーミーな白子にとろとろチーズのトマト!個性豊かなスペシャルおでんが登場


3.『俺のおでん』の白子おでん


出汁が絡んだ白子のクリーミーな舌触りに悶絶


代官山の住宅地にある、隠れ家的おでん居酒屋『俺のおでん』。

旬の食材を使った創作おでんやへぎそばを、デートにも最適な大人な空間でしっぽり楽しめる。

冬になると登場する「白子」1,000円は、何より鮮度が命。厳選した白子ゆえ臭みは一切なく、その濃厚な味わいに日本酒が止まらない。




出汁は、鰹節で上品さを引き出し、そこへ鯖節とうるめ節の出汁を加えて骨太な味を抽出。

白子のような力強いたねにも負けない、風味豊かな出汁が自慢だ。


ここがこだわり!


北海道産のタラを1匹丸ごと仕入れ、そこから取った鮮度のいい白子を使用。

出汁にサッとくぐらせ香りを移し、白子の味を際立たせています。



4.『京都まろまろ』のトマトおでん


上品な出汁と爽やかなトマト果汁が溢れ出す!


京風おでんを提供するおでん割烹『京都まろまろ』。

丸鶏、昆布、野菜で出汁を取る「金のおでん」と、和牛だしの濃厚醤油仕立ての「黒のおでん」のふたつの出汁を、具材によって使い分けている。

とりわけ人気なのが、「まるごと完熟トマト&モッツァレラ」638円だ。




「金のだし」を継ぎ足したトマト専用の出汁で味を染み込ませ、秘伝の調味料でまろみのある味わいに。

完熟トマトから溢れる天然の甘みと出汁が合わさった、極上のスープが悶絶級の美味しさだ。


ここがこだわり!


糖度が最高レベルになった完熟トマトにこだわり、仕入れ時に若ければ店で追熟します。

香り高い出汁とトマトの甘みのハーモニーをご堪能ください。



素材はもちろん、出汁や盛り付けなど細かな点にも店独自のこだわりが詰まったスペシャリテの数々。

名店に足を運べば、これらの究極のおでんに感動すること間違いなしだ。

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