チャビ監督の下で「バルセロナを変えられる」生え抜きスター候補

先日ロナルト・クーマン前監督を解任し、チャビ・エルナンデス氏を新しい指揮官として迎えたバルセロナ。

新体制での初戦となったエスパニョールとの試合ではまさかのスタメンを選んで大きな話題を集めた。

クラブのレジェンドでもあるチャビ・エルナンデスに求められるのはその哲学を復活させること。そのためには下部組織のタレントが重要になるとも考えられている。

今回は『Squawka』から「バルセロナを変えることができるであろう生え抜きのスター候補」をご紹介する。

アンス・ファティ

年齢：19歳

バルセロナの素晴らしい若手のことを話す時、アンス・ファティの名前が最初に出なければおかしい。彼は奇跡のフォワードであり、間違いない自信と本能的な得点力を備えた選手だ。

バルセロナで最も若くしてゴールを決めた選手であり、チャンピオンズリーグで得点した最年少プレーヤーでもあり、スペイン代表での最年少ゴールスコアラーでもある。

怪我によってこの1年ほどを棒に振ってしまったものの、復帰後に8試合で4ゴール1アシストと錆び付いていないところを見せた。またハムストリングの負傷で離脱しているが、継続的に出場できれば本当に素晴らしい結果を残せるはず。

エリック・ガルシア

年齢：20歳

前線にアンス・ファティ、中盤にペドリ、そして最終ラインにエリック・ガルシアを置けば、理論上バルセロナのセンターラインは向こう10年間安泰だといえるだろう。

まだ彼はそのポテンシャルを発揮できてはいないものの、ボールを配給できる能力や読みを最大化し、フィジカル面の欠点を克服すれば、彼は世界で最もバルセロナに合致するセンターバックになるだろう。

ガビ

年齢：17歳

バルセロナがペドリというワンダーキッドを持っていることが知れ渡ったとき、なんとさらにガビがやってきた。彼は2021-22シーズンを前に輝きを見せて以来、ピッチで暴れまわっている。

非常に高い技術的な才能に加え、執拗にプレーする戦闘力にも優れており、イエローカードをもらうこともいとわない。ルイス・エンリケ監督に好まれた彼はスペイン代表にも最年少でデビューし、世界トップクラスの舞台でもまったく物怖じすることなく活躍を見せている。

ニコ・ゴンサレス

年齢：19歳

まるで次なるリキ・プーチのようだ。ペドリとガビが今人気のヤングスターであるが、さらにニコ・ゴンサレスがどこからともなく出現し、本当にいい選手であることを証明している。

デポルティーボ・ラ・コルーニャでプレーした伝説的なMFフラン・ゴンサレスを父に持つ彼は、身体的なデュエルにも対応できるオールラウンドな選手だ。

チャビ・エルナンデス監督がプレッシングサッカーを求めるのであれば、バルセロナはローテーションも必要であるし、ニコ・ゴンサレスにとっては非常に大きなチャンスになるはずだ。

ユスフ・デミル

年齢：18歳

リオネル・メッシが去った夏、バルセロナは「オーストリアのメッシ」と呼ばれていたユスフ・デミルを獲得した。もちろんまだまだ程遠いものの、なぜそうあだ名が付いたのかはよく分かる。

彼は小柄な左利きの選手で、得意とする足にボールを置くことを好み、非常に高い技術を備えている。まだフィットしているとはいい難いものの、18歳でスペインにやってきたばかりでは仕方がない。

チャビ・エルナンデス監督は指揮した最初のエスパニョール戦で彼を最後に起用し、戦力に考えていることを示した。

アレハンドロ・バルデ

年齢：18歳

ジョルディ・アルバの後継者になる可能性もあったマルク・ククレジャを、バルセロナは600万ユーロで売却した。それはかなり愚かな選択になる可能性もあったが、バルデの存在がそれをカバーした。

この10代の左サイドバックは非常にスピードがあり、大胆不敵だ。バイエルン・ミュンヘンと対戦したときもチャレンジを欠かさず立ち向かっていた。

すでにジョルディ・アルバは32歳になっていることから、徐々に彼がポジションを確保していくだろう。チャビ・エルナンデスもそのようなプランを持っているはずだ。

アルナウ・テナス

年齢：20歳

マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンに長い間頼ってきたバルセロナ。そのバックアップとしてはネトが控えているが、チャビ・エルナンデスはクラブの哲学を持つGKを好むだろう。ビクトル・バルデスのように。

20歳のアルナウ・テナスはまさにそのようなタイプで、足元に置いたボールを扱うことにかけては自信を持っているキーパーだ。この若いタレントを徐々に育てていかなければいけない段階には達してきている。

アブド・エザトラーヒ

年齢：19歳

チャビ・エルナンデス監督はウインガーを好む。前線はしっかりと幅を取ることによって相手の守備を広げ、そのスペースを利用していきたいサッカーだ。

そこにはアンス・ファティとウスマヌ・デンベレがいるが、後者はとくに怪我が多く信頼性が低い。したがってBチームのタレントに目を向けるであろうし、エザトラーヒはすでにその中でピックアップされた選手だ。

スピードとドリブルの能力にかけては高い能力を持ち、やや向こう見ずでボールばかり見ているという点はあるにせよ、判断力を高めれば非常に有用な存在になるだろう。

イリヤス・アホマシュ

年齢：17歳

チャビ・エルナンデスが公式プレゼンテーションでバルセロナのファンに紹介された前日、Bチームはセビージャ・アトレティコを相手に4-0で勝利を収めた。そこで2ゴールを決めたのが17歳のアホマシュだった。

彼は素早く若いウインガーで、素晴らしいドリブル能力とスピード、自信に恵まれている。チャビ・エルナンデス監督はすでに彼のプレーに感銘を受けており、エスパニョール戦では先発で起用された。

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もちろん学ぶべきものはまだまだたくさんあるだろうが、これからバルセロナのトップチームの練習で能力に磨きをかけていくはずだ。