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Gonzalo Fuentes / reuters

最新のiOS 15.2ベータ版では「自分を追跡している可能性ある」(ストーカーに悪用されている恐れある)AirTagをスキャン可能になったほか、死後のiCloudアカウントを信頼できる相手に託せる「デジタル遺産」も利用可能となりました。アップルの新型ハードウェア製品はしばらく出そうにありませんが、その間もお手元のiPhoneなどは進化を続けそうです。

アップル製ドローン開発中?から第2世代AirPods Proは2022年第3四半期に発売?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

NetflixのiOS向けゲーム配信、「App Storeで個別ダウンロード」になる噂。アップル規約回避のため

Rafael Henrique/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

Netflixは今年7月に会員向けにゲーム提供を公式発表し、今月初めから日本でもAndroidデバイス向けゲームの配信を開始しています。ではiOSデバイス向けはどうなるのかといえば、App Storeを通じて個別にダウンロードすることになるとの噂話です。

大手メディアBloombergのMark Gurman氏によると、おそらくiOS版もAndroid版と同じく「Netflixアプリ内からApp Storeに飛び、そこでゲームをダウンロードしてから、Netflixアカウントにサインインする」仕組みになるとのこと。これはiOSアプリ開発者のSteve Moser氏がNetflixアプリを解析した結果に基づいた推測です。

その後、Netflixから本当にiOS向けにゲームを提供開始したとのアナウンスがありました。

すでに日本でも『Stranger Things 3 The Game』などが提供中につき、Netflixアカウントをお持ちの方は試してみてはいかがでしょう。

アップル、「iPhone 13の画面をサードパーティ製に交換するとFace ID動作不能」をソフトウェア更新で修正と約束

David Imel for Engadget

今年9月にiPhone 13シリーズが発売され、その直後に修理業者iFixitが分解した結果、ディスプレイパーツをサードパーティ製に交換すると顔認証のFace IDが機能しなくなることが発覚していました。つまり「アップル非公認の修理業者が、純正パーツ以外の画面に交換」ができなくなり、修理が制約されることを意味します。

iPhone 13に追加された仕組みとは、小さな制御チップとディスプレイパーツとの紐付けです。要は交換後にディスプレイとiPhone本体を同期させて初めてFace ID機能が有効となるものの、非純正のディスプレイアセンブリには制御チップがないため同期しようがなく、顔認証もできなくなるわけです。

これを受けてアップルは「画面交換後にFace IDの動作を維持するためのマイクロコントローラーを移し替える必要がない」ソフトウェアアップデートを展開する予定との声明を出したしだいです。ただし、今回その時期がいつか指定しておらず、その気になれば10年20年後……ではなく、おそらくベータテスト中のiOS 15.2の正式版に実装されると思われます。

ちょうど米バイデン大統領が「修理する権利」(ユーザーが自ら選んだ方法、たとえば非公認の修理業者に持ち込んで購入した製品を修理できる権利)を後押している最中のこと。米政府やユーザーから強い反発を招く恐れもあり、アップルも素早い対応を迫られたのかもしれません。

アップル vs Epic訴訟、App Store支払い方法変更の期日延期要請を裁判所が却下

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

アップルとEpic Gamesが揉めているApp Storeの手数料に関する訴訟は9月にひとまず決着し、米連邦地裁はアップルの言い分をほとんど支持したものの、12月9日までに開発者がiOSアプリ内でユーザーを他の決済システムに誘導できるようにするよう差止命令を出しました。

その後アップルは訴訟を控訴すると同時に差止命令を停止するよう求めており、App Storeのルール変更は数年先送りになる可能性も浮上していました。が、イボンヌ・ゴンザレス・ロジャース判事がアップルの申し立てを却下し、期日どおりに他の決済手段へのリンクを許可するよう申し渡したしだいです。

2022年初めから、アップルは「リーダー」アプリ内に外部サイトへのリンクを許可すると発表済みです。「リーダー」アプリとは動画や音楽ストリーミングサービス、電子書籍アプリなどを指しており、ゲームは含まれていません。今やアップルにとってゲームは非常に大きな収入源となっており、そちらのルール変更を先延ばししたいとも推測されます。

アップル、ドローン関連特許を出願。初めは隠そうとしていた?

Patently Apple

近年のアップルは時計やイヤホン、果ては「布」(税込1980円)まで進出しており、どんなものを製品化しても不思議ではありません。そんななか、新たに2つのドローン関連特許を申請していることが明らかとなりました。

USPTO(米特許商標庁)は10月にもアップルが「携帯電話ネットワークで無人航空機システムを使用するためのシステムと方法」なる特許を出願したことを公開しており、新たなニュースはその続報です。

今回の件で興味深いのは、アップルが米国よりも先にシンガポールで特許出願していたことです。米9to5Macはこれを、未発表製品の手がかりを得ようとする人々から隠そうとするための方法の1つ(もう1つは「米国内で特許出願してから、公表を遅らせるよう働きかける」)だと分析しています。

今年のiPhone 13シリーズも正式発表前にほとんどの情報がリークされておりl、ティム・クックCEOが「情報リーク取締りに全力を尽くす」と語った社内メモさえもリークされていました。秘密主義を貫くアップルが、神経を尖らせても無理はなさそうです。

第2世代AirPods Pro、2022年第3四半期に発売のウワサ

Billy Steele/Engadget

つい先月に第3世代AirPodsが発売されたばかりですが、上位モデルAirPods Proの後継機が2022年第3四半期(7月初め〜9月末)、つまり来年の後半に登場するとの噂話です。

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)の@FrontTron氏は以前の予想を修正するかたちで「AirPods Pro 2は当初予想の2022年Q2(第2四半期)から第3四半期に延期」と述べています。それと合わせて「AirPods 3が2021年Q3(第3四半期)発売の予想は当たった」としており、信ぴょう性を強調している模様です。

次期AirPods Proについては、現行モデルのステム(取っ手部分の軸)を短くして耳にはまり込むコンパクトさを目指しているとの説もありましたが、それを否定するような(ほぼ現行モデルと同じの)リーク画像が公開されたばかりです。

また「ステム短くなる」説もデザインが現状維持になる可能性を含ませていたため、結局のところ第3世代AirPodsのようにデュアル光学センサーが肌検出センサーに(誤動作が減る)、充電ケースがIPX4等級の耐水性能を備えてMagSafe充電用のマグネット内蔵に変更されるに留まるのかもしれません。