ジャロン・エニスがトーマス・デュロムに圧巻の1回KO勝ち【写真:AP】

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衝撃KOを演じたIBF世界ウェルター級3位エニス

 ボクシングのIBF世界ウェルター級3位ジャロン・エニス(米国)が30日(日本時間31日)にラスベガスで行われた10回戦でトーマス・デュロム(プエルトリコ)に1回KO勝ち。わずか109秒でベテランを圧倒した衝撃シーンを米メディアは動画付きでレポートし、「現在世界最高のウェルター級ボクサーかもしれない」と絶賛の声が上がっている。

 ボクシング界の超新星がラスベガスのリングで衝撃をもたらした。開始1分、エニスは右フックで早々にダウンを奪うと、8カウントでなんとか立ち上がったデュロムを仕留めにかかった。猛打を繰り出して圧倒。最後は左ストレートでダウンを奪い、大の字に倒れ込んだデュロムは立ち上がろうとするも足がふらついた。結局、このまま決着。わずか109秒の秒殺劇だった。

 鮮烈なKOシーンを米メディアがこぞって拡散。「ブーツ」の愛称で知られる24歳について、米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ジャロン・エニスがトーマス・デュロムを1回で破壊」と見出しを打ち、「衝撃的なエニスは、ベテランのトーマス・デュロムを打ちのめすのに1ラウンドも必要なかった」と称えた。

 また、ツイッター上でも「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者は「2度のダウン、1回でKO。ブーツはウェルター級全選手にとって問題だ」、クリフ・ロルド記者も「デュロムは未だ素早いパンチがあるけど、脚は重そうだ。エニスは急上昇。現在世界最高のウェルター級ボクサーかもしれない」と称賛するなど、高い評価を集めていた。

 デビュー28連勝としたエニスはこれで18連続KO勝ち。これまでもプロスペクトとして注目を集めていたが、来年以降はいよいよタイトル戦線でも期待が高まる。エロール・スペンスJr.、テレンス・クロフォード(ともに米国)らパウンド・フォー・パウンド(PFP)常連の逸材ぞろいのウェルター級で目が離せない存在になりそうだ。(THE ANSWER編集部)