2021年2月13日23時8分ごろ、福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生した。

気象庁公式サイト上の報道資料によると、宮城県・福島県の一部では最大震度6強、北海道から中国地方にかけて震度6弱〜1を観測するなど、広範囲での揺れが確認されている。

ツイッター上でも、多くの人が自室の本棚が倒れたり、飾っていたフィギュアなどが崩れたりしている様子の写真を投稿していた。

そんな中、とあるユーザーの部屋で起こった小さな奇跡が、話題になっている。それが、こちらだ。


崖っぷち感がすごい......!(以下、画像はタビタ(@un_w5)さんのツイートより・編集部でトリミング)

写真の中には、様々な物が散乱している部屋の様子が見て取れる。

プラモデルやそれを納めていたらしい箱などが転がり、揺れの大きさを感じさせる。

しかし、そんなごちゃごちゃの部屋の中、傾いた棚に絶妙に引っかかったことで難を逃れた一体のガンプラが!

右手に持っている斧のような武器で、懸命に機体を支えているかのような光景だ。

こちらの写真に対し、ツイッター上では、

「この生き残り方は最高にカッコイイ・・・!」
「少し傷もの感なペイントが本当の死地を乗り越えた感を演出しているw」
「何このブースター破壊されたけど、絶壁に武器突き刺して助かった感じ...カッコ良すぎるだろ!」

といった声が寄せられている。

ギリギリセーフ!

話題になっているのは、ツイッターユーザーのタビタ(@un_w5)さんが2021年2月14日に投稿した写真。Jタウンネットは17日、本人に詳しい話を聞いた。

タビタさん宅は、宮城県の震度5強の地域にある。

危機一髪のところで難を逃れたプラモデルの写真は、13日の大地震の数時間後、午前1時50分ごろに自室で撮影したものだという。その時の状況について、タビタさんは、

「部屋の半分が崩れた物で埋まり、模型棚の殆どが倒れてる中、倒れた模型棚の隙間にあのプラモデルが無傷で絶妙な姿をしているのを確認したため撮影をしました。

元々棚の壁際に飾っていたプラモデルが地震で棚ごと倒れた結果棚のフチに引っかかってハマり、落ちることなくあの姿になったのだと思います」

と振り返った。どうやら地震直後の部屋内はかなり荒れていたようだ。そんな状況でよく無傷だったものだと、つくづく驚かされる。

「地震の影響で壊れたプラモデルがとても多く落胆する中このような形で助かっているものがあると知り、嬉しさのあまり深く感動をしました」(タビタさん)


「こんな所で死ねない!」と言わんばかりだ

タビタさんはツイッターでの反響について、

「(地震の影響で)落下し壊れたプラモデルも多く、深く落胆していましたが、何気ない自分のツイートがたくさんの人の反応を貰った事で深く落胆した気持ちが前向きになり復旧のための元気を貰いました。

そのためこの投稿の感想につきましてはただただ感謝の気持ちしかございません」

とコメントしている。

なお、件のガンプラは17日現在、耐震対策を施した模型棚に、地震前と同じ場所と同じポーズで飾っているとのことだ。