[ちちんぷいぷい−毎日放送]2021年1月25日放送の「SDGsのススメ」のコーナーでは、大阪にある全国初の中古の制服リユース専門店を取材していました。

制服の価格は年々上昇し、今や3万円を超えているそう。

そんな中、中古の制服リユース専門店「さくらや」松原店(大阪・松原市)が人気とのことで、番組で取材に訪れていました。


制服がズラリ(さくらや松原店のブログより)

通常1万5000円が2900円に

同店には地域の幼稚園から高校までの制服がなんと1000点以上もズラリ!

そんな品揃え以上にオドロキなのがその価格。ブレザー通常1万5000円が2900円、セーラー服通常20000円が1980円、体操服通常3500円が390円に(すべて税込み)。なんともお財布にやさしい価格設定ですね。

卒業して必要がなくなった中古の制服を買い取り、1点1点手入れをおこなった万全の状態で格安販売しているとのこと。消臭もおこない新品にも劣らない状態にしています。

また、使わなくなったランドセルは回収して欲しい人に無料提供しているとのことでした。

創業者であるオーナーの馬場加奈子さんによると、お店のヒントになったのは「近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちにもらっていた洋服や制服などの『お下がり』」だそう。

シングルマザーとして働きながら3人の子育てをした自身と同様に、制服代に悩むお母さんが多くいることを知り、11年前に地元の香川県に「さくらや」1号店をオープン。

「最初は2年間赤字でした」(馬場さん)

学校ごとに違うデザインや価格を調べるため、100人近くのお母さんたちにヒアリング。

3年かけてリサーチするという地道な苦労のかいあってお店が軌道に乗ったとのことで、今では全国に57店舗を展開するまでに。

お客さんは「子ども服ってすぐ合わなくなるし助かってます」、売りに来た人も「家に置いとくよりかはその制服が生きている感じがします」と話していました。

ほかにも、体操服のネームの刺繍を取る仕事を地域の方に一つ200円で依頼したり、クリーニングを地域の障がい者施設に依頼するなど、さまざまな雇用も生んでいるとのこと。

また、スタッフの子連れ出勤OKなど、店舗の中で地域コミュニティが出来ていてあたたかい雰囲気を感じるお店でした。

(ライター:まみ)