受験生にとっては必須アイテムの「暗記シート」。

例えば、緑色のマーカーで塗りつぶした単語を、赤い半透明のシート越しに見ると、光の反射の影響でその単語が塗りつぶされているように見える。あるいは、問題集の空欄を赤い字で埋めて、赤いシート越しに見れば、自分が書いた回答が見えなくなるという優れものだ。

受験だけでなく、学校での期末試験や検定試験などで誰でも一度はお世話になったことがあるだろう。

ツイッターでは、そんな暗記シートを活用した、コロナ禍ならではのアイデア作品が話題となっている。

それがこちらだ。


暗記シールド(画像は天下のちゃんゆき@yuki_banamonさん提供、編集部で一部トリミング)

フェイスシールドのシールド部分が、赤い暗記シートになっている......。

これは2021年1月26日、アイドルグループ「THE BANANA MONKEYS」に所属するアイドルの「天下のちゃんゆき」さんが

「受験生のための、暗記もできるフェイスシールド」

として投稿した画像。

フェイスシールドで感染を予防しながら、暗記もできる。見た目はかなり不審ではあるが、まさに受験生必見の画期的なアイデア......かもしれない。

ちなみに、視界はこんな感じらしい。


視界は真っ赤((画像は天下のちゃんゆき@yuki_banamonさん提供)

当然だが、視界全体が赤く染まっている。

見開き1ページを一気に暗記していくとなると、これはなかなかに訓練が必要な気もする。だが見た目や実用性はともかく、面白いアイデアだ。いや、両手を自由に使えるので、電車の中などではむしろ便利かもしれない。

「疲れている受験生が少しでも笑えるように」

この画期的な作品は、どのように誕生したのだろうか。

Jタウンネットは27日、所属グループ担当マネージャーを通じて投稿者の天下のちゃんゆきさんを取材した。

天下のちゃんゆきさんは、普段からユニークなアイデア作品を制作するのが好きとのことで、定期的に自身のツイッターアカウントに作品を投稿し、しばしば話題となっている。今回の受験生のためのフェイスシールドもその内の一つだ。

改めて、このフェイスシールドを思いついた経緯を尋ねると

「今年の受験生が大変そうな様子をニュースで見て、疲れているであろう受験生が少しでも笑えるような小ネタを考えていたら、たまたま思いつきました」

とのこと。思いついてすぐに材料を買いに行ったそうで、制作時間は10分ほどだという。ちなみに、このフェイスシールドはその後どうしたのか聞くと

「自分で実際に使いたいと思わないので、部屋の隅にあります」

としていた。

ツイッターでは、この「受験生のためのフェイスシールド」に対し、

「これ欲しい!」
「絶対作る」
「私もメガネと顔の間に差し込んでやってたな...懐かしい...」
「これがコロナ禍の受験生か」
「解答確認出来なくて草」

と様々な反応が寄せられている。

こういった反響について、天下のちゃんゆきさんは

「多くの人に見てもらえることはうれしいし、同じ感性で楽しんでくれる人がいることが幸せです」

とコメントしていた。

なお、ツイッターで寄せられたコメントの中には、似たような方法を実際に試したことがあるというユーザーから「長時間していると目がチカチカする」「気分が悪くなった」といった感想も。

インパクトがあって面白いが、この暗記シールドはあくまで見て楽しむのが前提のもの。もし実際に試してみたいという人は、どうか体調には気をつけて、自己責任ということでお願いしたい。