「無駄だらけのプログラムを効率化して、1万行→500行に。それを見た上司が激怒して『あいつは三流』と言いふらし始めました」(エンジニア・50代男性)
職場で起こる様々なトラブルの中で、非常に厄介なのは人間関係をめぐる揉めごとだろう。
あの人が仕事を押しつけてくる。この人はイライラするといつも態度に出る...、など。ぱっと思いつく限りでも、パワハラしがちな上司やなまけ癖の同僚、嫌みな態度をとる「お局(おつぼね)」といった人たちの顔を思い浮かべることができる(弊社にいるとはいってない)。
みなさんも一度くらいは、イラっとモヤっとした経験があるだろう。このコラムでは日本各地からJタウンネット編集部に寄せられた、そんな「職場トラブル」体験談を紹介していきたいと思う。
第1回は、東京都に住むプログラマー・Yさん(50代男性)が体験した職場トラブルだ。
金融系の職場で派遣社員としてプログラムを作っている彼。上司の派遣社員Kさんが厄介者で、Yさんが仕事を「効率化」させると、憤慨するというのだ。
たとえば、上司のKさんが書いたプログラムのソースコードが1万行だったため、Yさんが500行にすると、怒り心頭。Kさんは周囲に「あいつ(Yさん)は三流」などと吹聴(ふいちょう)しだしたという。
早速、彼が体験した職場トラブルを読んでみよう。エンジニアではない人も、頷ける部分があるはずだ。
30年働いてるのに、初歩の初歩を聞いてくる上司...
職場トラブル発生中...(画像はイメージ)
職場での愚痴です。
私は派遣社員で金融系の仕事をしています。職場に、K氏という50代の男性の派遣社員がいます。
私より半年くらい前に現在の職場に就いたらしいです。
私は彼が作った基本設計と詳細設計を元にプログラムを作っています。もちろんですが、私は派遣されたばかりのド素人で右も左も分かりません。
でも何か変なんです。
プログラムを実行させるには、プログラムをコンピュータが理解できる機械語に翻訳してやる必要があります。この作業を「コンパイルする」と呼びます。
でも彼は、エンジニア経験30年だというのに、自分が作ったプログラムをコンパイルできず、その方法を私に聞いてきます。
それどころか、プログラムの文法も私に聞いてきます。あれ?なんか変だなと感じていました。
K氏が変だと思うところは、まだあります。彼は、お客さんとの会話でも、
「それでさ〜」
「だからさ〜」
「あああ、仕方ないんだよな〜」
と、ため口の連発。社会人としてどう生きてきたんだろうかと不思議に感じていました。
それでいて、彼がひな形のプログラムを作って、みんなはそれをコピーして...。「俺の真似をすれば簡単にプログラミングができる」と自慢気に説明されていました。
ところが、そのひな形のプログラムをもらって、蓋を開けてビックリ仰天。なんと1万行もあるのです。よくよくプログラムを調査してみると、同じ処理を、あっちでも、こっちでも、そっちでも。数十か所で重複してプログラミングしていることが判明しました。
作業効率化→上司が大激怒
唖然とした私は、Kさんが書いたコードの「効率化」をすることに。
やったことは、「サブルーチン」と呼ばれる、同じ機能を1つにまとめる作業でした。サブルーチンを作れば、そのサブルーチンを呼び出すだけで、同一処理を行ってくれます。あとは、データベースをいじってみました。
そうこうするうちに、なんと、1万行あったプログラムが、500行にまで減ってしましました(笑)。
私は、みんなに声をかけて、処理の共通化を提案しました。ですが、なぜかみんな私の意見に耳を貸そうとはしません。他のメンバーはK氏の、サンプル通りに作るんですよね(笑)。
それで、K氏はというと、私のプログラムを見て、怒り心頭に達したらしいです。影でいかに私がプログラマーとして三流かということを吹聴。それでも怒りがおさまらないらしく、私の目の前で、私が作ったプログラムがダメかと言うことをお客さんに対して説明しだす有様でした。
私は「さすがにこれは不味いな」と思って、K氏に注意したんですが、気に入らなかったよう。お客さんを含めて、メンバー全員を会議室に集めだしたんです。
はじめは何を言い出すのか、大人しく聞いていたんですが
「コメントの付け方がなっていない」
「変数名の付け方がなっていない」
などと、ロジックに関する発言は一切ありませんでした(笑)。ようするに、みんなの前で私をさらし者にするのが目的だったのです。
それで私は「ここは彼と同じ立場で物を言わないとダメだな」と感じて大声出して、彼のプログラムを罵倒したんです。
そうしたら、みんな下を向いて黙り込んじゃいました。
それからというもの、他のメンバーも私の作ったプログラムをひな形にしだしました。一体K氏って、何者なんですかね...?
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今回紹介したのは、プログラマーが体験した職場トラブル。といっても仕事の作業を効率化しようとして、提案したら逆ギレされた...、なんて色んな職場にありがちな話かもしれない。
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