「無悪」←この地名、どう読むか分かる?
日本全国にいくつもある「難読地名」。変わった読み方を覚えながら、その土地についても学んでいきましょう。隔日出題、クイズ形式でお届けします。
今回は福井県の難読地名。
「無悪」
この地名、どう読むか分かりますか?
ヒント:さ○○○
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答え
「さかなし」
福井県の西部、三方上中郡にある若狭町にある地名。平安時代の歌人・学者であった小野篁(たかむら)がこの集落に一時滞在したことがあるといわれている。地名の由来については、集落の北端にある無悪山安楽寺にこんな話が伝えられている。嵯峨天皇の治世、都で「無悪善」という落書が評判となったが、これを篁は「さが(悪)なくば善(よ)し」と読んだという。このことで篁は、嵯峨天皇の逆鱗に触れたらしい。篁ゆかりの地として、集落は「無悪善」から「無悪」と名付けられ、「サカナシ」と呼ぶようになったと語られている。