大阪の人材派遣会社が、「加速力世界一」の電気自動車を開発した理由
[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年12月23日放送の「ニュースな町の☆印」のコーナーでは、大阪の人材派遣会社「ASPARK(アスパーク)」が開発した電気自動車を紹介していました。
その名も「OWL(アウル)」。アクセルを踏んでから時速60マイル(約96キロ)に達するまでに要する時間は1.69秒で、世界最速を誇るそうです。
しかし、なぜ人材派遣会社が電気自動車を? 番組では、同社代表取締役の吉田眞教さんに話を聞いていました。
アスパーク公式YouTube動画より
価格は日本円で3億6000万
2005年創業のアスパーク。技術系の人材派遣会社です。「世の中にない新しいものを自分たちでつくりたい」との思いから、2015年に電気自動車の開発準備を整えました。
「(開発するのは)『車かロボットか?』ともめた末、『車の方が楽しいよね』っていうので車になりました」(吉田さん)
名だたるメーカーを抑え、世界一になったこちらの車。サイドミラーはなく、サイドカメラが搭載されています。まるで宇宙船のコックピットのようなイメージです。
さて、気になるお値段は?「ヨーロッパで開発しているので290万ユーロ(日本円でおよそ3憶6000万円!)です」。
吉田さんは、
「開発し始めたときは『電気自動車なんか流行るわけない』という風潮だったのが、ここにきてガラッと変わってきて、ビジネス的な感覚でいうと社会が変革するときは新しい何かいろんなものが生まれるということ」
と話していました。
まさに時代の変化を敏感に捉えたチャレンジ精神が実を結んだと言えますね。
(ライター:まみ)