1メートル以上の積雪、交通網も麻痺... 過酷すぎる状況を全力で楽しむ猛者現る
年明けから、記録的な寒さが日本列島を襲っている。北陸を中心に記録的な大雪に見舞われたところもあり、平年を上回る積雪になっているという。せっせと雪かきに励む人も少なくない。
雪かきって、大変だ。筆者は幼少期を北海道や東北地方で過ごしたが、朝一番にやることといったら除雪作業だった。でもせっかく掘った場所が翌日には埋まっていた...、なんてこともザラだ。まあとにかく、大変なのだ。
そんな状況を、あえて「楽しむ」ユーザーの投稿が、ツイッターで話題になっている。
これは、たのしそう(画像はビーフン・トール(@bifun1776)さんから)
こちらはツイッターユーザーのビーフン・トールさんが2021年1月10日に投稿した写真だ。
雪かきで掘り進めた場所で、何かを始めているようだ。スコップ痕がついた壁状になった雪の中に、テーブルが置かれ、黒いタオルが敷かれている。
「もうこの状況を楽しむしかない」
と呟く投稿者。つかの間の小休止といったところか。
その光景は、まるでキャンプ中。小さなガスコンロにコップ...、雪の壁には四角い穴があき、中に缶ビールが数本並んでいる。楽しそうだ。
この光景を見た他のユーザーからは、ツイッターに
「自然の冷蔵庫がwww(笑)」
「これは楽しそう。楽しめる状況ではないのかもしれないけど」
「なるほどぉ、これがソロキャンってやつかぁ()」
といった反応が寄せられている。
まるでキャンプ?ガスコンロで「チリ」をつくったり...
雪かきは大変。けど楽しそうだ...
Jタウンネットは1月12日、投稿者のビーフン・トールさんに詳しい話を聞いてみた。
会社員で男性だという投稿者。写真は自宅の裏庭で撮影したもので、駐車場へ続く道が雪で埋まってしまい、スコップで掘り進めていたそうだ。
「塹壕戦に突入してる」と呟く投稿者。スコップの長さ程の積雪量である...
そんな中、彼は雪の壁に穴を開けビールをキンキンに。テーブルを持ってきて、カップヌードルを食べようともしている。いったい、なぜなのだろうか。
「積雪が1メートルを超えており、掘り進めているうちに今日中(1月10日)での開通は不可能だと判断して、とりあえず休憩している様子を何となく写真に撮りました」
繰り返しになるが、雪かきって、本当に大変なのだ。彼は休憩をとるため、地面に黒い防水タオルを敷いたという。また簡易折りたたみテーブルとガスコンロで、カップラーメンとコーヒーを飲める状態にしたとも。ちなみにビールは...?
「ビールは何となく雰囲気で置いてみました笑」
彼は、ひたすら「この状況」を楽しんでいる。雪、雪、雪...。あたりに溢れる雪を見ながら、スターウォーズに登場する氷の惑星「ホス」を思い浮かべたそうだ。
「ホスの戦いって感じだ」と呟く投稿者。
またガスコンロではカップ麺やコーヒーだけでなく「チリ」も作ったという。
「寒さに凍えながら食うチリは美味い」と呟く投稿者。美味しそうだ
12日時点での状況は、どうなっているのだろうか。
「現在はだいぶ落ち着いた状況ですが、道路の状態も酷く、交通網も一部麻痺している状態です。
とりあえずはほどほどに除雪作業をすすめている状況です」
大変なことには違いない。しかし、雪が降る地域だからこそ味わえる「楽しさ」ってものも、あるのだろう。