ウィンナーコーヒーはなぜ「ウィンナー」なのか 意外と知らないカフェ用語の由来
[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年12月23日放送の「へえ〜のコトノハ」のコーナーでは、カフェでよく目にする言葉の由来を紹介していました。
番組が訪れたのは、1946年創業の老舗店「純喫茶アメリカン」(大阪市)。同店のメニュー表を見ながら、そこにあるカフェ用語を調査していました。
カフェ用語の由来を調査(画像はイメージ)
パフェとサンデーの違いって?
まず取り上げたのは「アメリカンコーヒー」。
これは和製英語で、アメリカの西部開拓時代、ドリップマシーンがなかったため浅煎りのコーヒーを飲むスタイルが誕生。そこからアメリカ人が好むコーヒー=「アメリカンコーヒー」となったとのこと。
アメリカ人が薄いコーヒーを頼むときは「Weak Coffee(弱めのコーヒー)」と注文するそうです。
「ウィンナーコーヒー」の由来は、オーストリアのウィーンから。
しかし本場オーストリアでは「ウインナーコーヒー」ではなく、「アインシュペンナー」(=一頭立ての馬車)と呼ばれています。馬車の御者が休憩中に飲むコーヒーが冷めないように、クリームでふたをしたのが由来とのこと。
コーヒーとクリームの量が半々くらいで、日本のウィンナーコーヒーとは見た目が違うようです。
ところで、メニュー表に「サンデー」と「パフェ」がありましたが、いったい何が違うのでしょうか?
「サンデー」はアメリカのアイスクリーム店で毎週日曜日に売られていたことが由来で、「パフェ」はフランス語で「完全な」という意味から「完璧なデザート」を表すとのこと。誕生した国が違うだけで中身は同じです。
ただ、「サンデー」は平皿で出されることが多いようです。
キリスト教文化では日曜日は安息日。
パフェのような華美で豪華なものはあまり食べないほうが...ということで、ちょっと簡素化したデザートが始まったという説もあるようでした。
(ライター:まみ)