小池百合子都知事、“学歴詐称疑惑”から始まる「パフォーマンス女王」の素顔
5月29日、記者会見でコロナ自粛緩和に向けた説明をしていた小池百合子東京都知事。いつも毅然とした彼女が取り乱すひと幕があった。
【写真】顔つきが変わった? 2016年、都知事に立候補したころの小池百合子氏
「ひょっとして……関係ないけれど、私、口紅忘れてる? え? え? 忘れてる!?」
この日、なぜか久しぶりにノーマスクの小池都知事の口元はたしかにノーメイク。照れ笑いする姿に「あれだけ慌てた小池さんを初めて見た」という声も。
「普段はどんなときも必ずばっちりメイク。特に“目は口ほどにものを言う”と、アイメイクにこだわりがあって、上のまつげと下のまつげで使うマスカラの種類を変えているほど。海外へ行くと、どんなに時間がなくても免税店に駆け込んで、重ね塗り用マスカラだけは買い集めるそうで、いちばんのお気に入りブランドは『ランコム』。最近は“まつエク”にも興味津々だって」(ワイドショースタッフ)
女性の中には、マスク着用が日常になったことで「どうせ隠れる」と、スッピンで外出する人が増えているというから、
「そんな小池さんでも、長いマスク生活で、うっかり油断したんでしょうかね(笑)」(前出・スタッフ)
“ユリコノマスク”の布地に人気が集中
その小池都知事のマスク。「近所の友人に作ってもらった」という手作りの布マスクなのだが毎日、色柄を変えており、記者会見で登場するたびに「かわいい!」と話題になっている。本誌が調べたところ、これまでに着用したマスクの柄は、ハート柄、リボン柄、三角旗のガーランド柄、兵隊柄、無地にレース地……と全15種類ほどあった。
「最近では、小池さんも明らかにマスクのことを意識していて、服の色柄と合わせたマスクコーディネート……というよりも、むしろマスクに合わせて着る服を選んでいますね」(前出・スタッフ)
布マスクを手作りする人も多い中、この“ユリコノマスク”の布地に人気が集中。売り切れ続出で入手困難になっている。東京都内随一の品ぞろえを誇る手芸用品店・ユザワヤ蒲田店を訪ねてみると、はたして噂は本当だった。
「都知事のマスクの布地ですか? 『ホーミーコレクション』というシリーズの布地をお使いになっていることが多いようです。お使いの柄は、“ハート”と“もくもくリボン”と“ガーランド”ですかね。会見の翌日には“小池さんと同じ布ありますか?”というお客様のお問い合わせがすごく多くて」(店員)
取材当日、“百合子柄”の布地はことごとく在庫なし。
「入荷しても、すぐに売り切れてしまう状態でして。『鬼滅の刃』のコスプレ衣装用の布地よりいい売れ行きです。都知事が“夏マスク”をつけてからは、レース生地も売れていますよ」(前出・店員)
“百合子柄”生地は、ほかの手芸店や、インターネット通販でも軒並み品切れ中。「小さい」「届かない」「もういらない」と、叩かれ放題の誰かのマスクとは大違いだ。
だが、この手作りマスクに「小池さん一流のパフォーマンスですよ」と、冷ややかな視線を送るのは、ある全国紙のベテラン記者。
「女性政治家は特に自分のイメージを大事にするものですが、あれだけ“自分が格好よく見えるか”“注目されているか”を気にしている人は、小池さんか蓮舫さんくらい」
すべての出発点は“疑惑の地”エジプト
小池都知事のパフォーマンス好きの原点は50年前に遡る。関西の大学を中退すると“日本人がいなさそうでライバルが少ない”という理由でエジプトに留学。“エジプトの東大”といわれる超名門・カイロ大学に入学し首席で卒業──というのが公式プロフィールだが、首席どころか卒業すらしていないという“学歴詐称疑惑”がこれまで何度も報じられている。小池都知事は否定しているが……。
「学歴詐称の真偽はわかりませんが、エジプト時代の話にはどうも“尾ひれ”がついているような……。留学中“ピラミッドのてっぺんで着物を着て日本の茶道を披露した”というエピソードは彼女の自慢話のひとつですが、これも本当は抹茶を点てたのではなく“お茶っ葉を急須で淹れただけ”という話ですしねぇ」(前出・記者)
20代後半で日本に帰国するとテレビ業界に潜り込み、テレビ番組のキャスター、インタビュアーの座をつかんだ小池都知事は、そこでもセルフプロデュース力を発揮。古くから彼女を知るテレビ局の報道関係者は、野心に満ちた若き日の彼女をこう振り返る。
「30歳ごろにはすでに、テレビの仕事だけでなく講演や書籍の執筆などをこなす売れっ子でした。当時のお金で優に月100万円以上は稼いでいたんじゃないかな? 小池さんは新宿御苑近くのマンションに住んでいて、そのひと部屋が“服でいっぱいになっちゃった”と自慢げに話しているのに、テレビ局には原付バイクで通勤していた。その理由を“ハイヤー代がもったいないから”と、わざわざ目上のプロデューサーに聞かれてもいないのに説明する……とかね(苦笑)。“やっかまれないように庶民派アピールしてるんだ”って、局内ではもっぱらのウワサでした」
’92年、参議院議員に初当選し政界入り。緑のサファリジャケットにヒョウ柄のミニスカートという、およそ国会議員らしからぬ服装で初登院したことでも耳目を集めた。
「でも小池さんは、そうやって注目を集めるだけしかできない。“政治家として何をしてきたか”と聞かれると……環境大臣時代に“クールビズ”という言葉を世間一般に広めたくらいしか出てこないでしょう? コロナ問題でも“オーバーシュート”だとか“ロックダウン”だとか、今度は“東京アラート”だとか、耳慣れない横文字を何の説明もなくわざわざ使いたがる。“わかりづらい”と批判されてもやめないのは、新しい言葉を率先して使うことで、リーダーシップを発揮しているように見せたいんでしょうね」(前出・報道関係者)
言われてみれば、たしかに、ロックダウンだアラートだと声高に叫んでいたわりには大切な施策は今ひとつ徹底されず、なし崩し状態。
「奇跡的に、ここまでは都内の感染が抑え込めたからいいようなものの、ね。これは、’16年に都知事になった直後の“築地移転問題”や“希望の党”のすったもんだのときも同じ。結局、行き当たりばったりの人なんですよ」(前出・報道関係者)
まさか。“口紅をつけ忘れた”のも“それくらい連日頑張ってます”というパフォーマンス──だったり。