リバプールで奮闘する日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】

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「非常に多様性に優れ、前線ならどこでも、中盤としても攻撃的MFとして起用できる」

 日本代表MF南野拓実は今年1月にリバプールへと移籍した。

 トッププレーヤーがひしめく中で厳しい挑戦に臨んでいるが、リバプール専門メディアは「リバプールの謎めいた才能は可能性に満ちている。だが、現時点ではクロップ政権で最もトリッキーなパズルだ」と見出しを打って注目している。

 南野はリバプールにとって今冬の移籍市場の唯一の補強となったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、プレミアリーグは中断。南野にとっては早期の適応を目指すなかで思わぬ足踏みを強いられることになった。それでも、再開に向けチームは再始動しており、感染予防を施した練習に取り組んでいる。

 公式戦7試合に出場しノーゴールノーアシストとまだ目に見える結果を残せていないが、リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「リバプールの謎めいた才能は可能性に満ちている。だが、現時点ではクロップ政権で最もトリッキーなパズルだ」と見出しを打って取り上げている。

 記事では「リバプールでのキャリアがもうすぐ半年を迎えるが、南野がどのような選手と表現するべきかまだ難しい。それでも、すぐに彼は重要な戦力となる可能性がある」と綴り、「(サディオ・)マネ、(モハメド・)サラー、(ロベルト・)フィルミーノと並び、(ユルゲン・)クロップの強烈で戦術的なニュアンスを理解しようとしている」と説明している。

 新型コロナウイルスによるイレギュラーな状況を迎えたことで「リバプールでの生活を始めるうえで、南野にとってこれ以上に難しい展開はないだろう」と指摘しつつも、「非常に多様性に優れ、前線ならどこでも、中盤としても攻撃的MFとして起用できる。南野の最大の武器は、リバプール挑戦の源だ」と太鼓判を押していた。

 リバプールでは偽9番として最前線でプレーするだけでなく、両ウイングでも起用されており、ザルツブルク時代はトップ下を主戦場としていた。クロップ監督も南野の最適なポジションを模索している段階にあるが、前線ならどこでもプレーできるユーティリティー性が南野の最大の強みであるのは間違いないだろう。(Football ZONE web編集部)