XFN-ASIAによると、鉄鋼世界最大手のミタル・スチール(オランダ)が、同2位のアルセロール(ルクセンブルク)に総額186億ユーロ(約2兆5770億円)の敵対的買収案を提示している問題で、アルセロールのギー・ドレCEO(最高経営責任者)は2月28日夜、ミタル側が、合併後の計画を具体的な数字などを含めて提示することを条件に、アルセロール幹部とミタル幹部が、買収案について協議する用意があるとの考えを明らかにした。英経済紙フィナンシャル・タイムズが、1日付のウェブサイトで報じた。

　　ドレCEOは、これまで、アルセロール幹部がミタル側と同案について話し合うことはないとの姿勢を示していた。同CEOは、ミタル側との協議が実現した場合でも、自身は出席しない可能性を示している。一方、ミタルは、「当社は、当初から、今回の提案が友好的なものであり、アルセロール経営陣と協議できる案にしたいと言い続けてきた」と述べ、ドレCEOの発言を歓迎するコメントを発表した。【了】