新川優愛 結婚会見(2019年)報道陣に結婚の報告を行う新川。「今後の人生をともにしたい」と笑顔で語る姿に、好感度も急上昇した 撮影/近藤陽介

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 8月11日の会見で発表された新川の結婚相手が“ロケバスの運転手”ということに多くの人が驚愕させられたはず。女優・モデルと華やかな世界に生きる彼女はなぜ惹かれていったのか? 取材を進めていくと、ロケバス運転手の知られざる魅力が明らかに!

【写真】新川優愛が描いた、結婚相手の似顔絵

「みなさん、ご多忙の中、こうしてお集まりいただきありがとうございます。8月9日に発表がありましたように、一般の方と結婚させていただくことになりました」

 モデルで女優の新川優愛が、8月11日に結婚記者会見を開いた。

「小泉進次郎・滝川クリステルの“おもてなし婚”、速水もこみち・平山あやの“オリーブオイル婚”に続いての結婚報告です。ただ、新川さんのお相手は一般人。しかもロケバス運転手というのは、ちょっと意外に思った人も多いのでは」(芸能レポーター)

新川からの“積極的アプローチ”

 女優の結婚相手といえば、起業家や社長といったセレブが通例。そんな中で、今回の発表は意表を突いたと言える。

「新川さんのほうが先に好きになったそうですよ。9歳年上のロケバス運転手の人柄に惹かれ、積極的にアプローチ。ロケバス内に落とし物をしたとウソをついて会話のきっかけを作り、直接本人に結婚しているのか質問。大胆な行動が実って2年半前から交際が始まり、ついにゴールインしました」(同・芸能レポーター)

 仕事場ではイケメンに囲まれている新川をメロメロにさせたお相手とはいったい何者なのか。そもそも、ロケバスの運転手とはどんな仕事をしているのだろうか。

 業界が長い、ベテラン運転手のAさんに話を聞いた。

「ロケバス運転手の現場というと、映像関係とファッション誌関係の2つが大半です。映像系はドラマやCM撮影の仕事で、50人〜60人ほどの制作スタッフを大型バスで目的地まで送迎します。運転に専念して撮影現場にはほとんど参加しません。移動時以外は車内待機ですから、演者さんと親密にはなりにくいです」

 モデル仕事の多い新川の結婚相手は、ファッション誌のロケバス運転手なのだ。

「ファッション誌の撮影は10人〜15人で進めるため基本的に人手が足りません。運転手も撮影現場に参加して仕事をするので、モデルさんとの接点が多いんです。ファッション誌関係のロケバス運転手はモテる人が多いですよ。モデルさんと付き合う人も珍しくないし、結婚した例もよく聞きます」(Aさん)

 新川は惹かれた理由として“陽”のエネルギーで生きているから、と話していた。

「ロケバス運転手は明るい性格の人が多いんですよ。仕事は朝早くから始まるので、寝起きだとスタッフのテンションが低い。そんなときに率先してみんなに話しかけて、1日のムードを作り上げていくのもドライバーの仕事です」(Aさん)

 ファッション誌の撮影に参加するモデル、スタイリスト、ヘアメイク、ファッションライターなどは、多くが女性だという。

「現場の男性はカメラマンかロケバス運転手だけというケースがほとんどです。カメラマンは撮影に集中しなくてはならないから、必然的に運転手が現場の補佐を務めることになります。荷物の搬入や撮影場所探しなど、仕事内容はさまざま。新人スタッフが緊張していたら真っ先に声をかけてリラックスさせるのも運転手の仕事です」(Aさん)

ロケバス内は愛が芽生えやすい!?

 気遣いや心配りができなくては務まらない仕事なのだ。そして、都内を毎日、運転するためグルメ情報に精通していることも高ポイント。

「名のあるモデルさんはイメージを大事にして、休憩中の飲食にもこだわりがあったりします。ベテラン運転手ならお店の知識が豊富なので、撮影場所から近いところで希望に沿ったお店を見つけて手配できるんですよ」(Aさん)

 さらに、ファッション関係者に囲まれて仕事をしているため洋服のセンスが磨かれ、身だしなみが洗練されている運転手が多いそう。

 実際にモデルと交際した経験があるという運転手のBさんは、このように語る。

「ファッション業界は狭い世界です。スケジュールによっては何度も一緒に仕事をしますので、自然と気心の知れた間柄になります。さらにロケバス内は完全な密室でスタッフ同士の距離が近い。待機中はお互いのプライベートな話で盛り上がることもしばしばあります」

 現場でいちばんニュートラルな存在で、数少ない男性である彼らは、女性スタッフのよき相談相手となることも。

「ファッション雑誌の撮影は早朝からのスタートがほとんど。撮影の内容によっては深夜から始まることもあります。そのため、なかなか自分の時間が確保できないので恋愛する暇もない。こういう環境だと身近な異性同士で付き合っちゃうんですよね」(Bさん)

 仕事はそれなりに恋愛しやすい環境といえるようだ。

「10代のころからモデル業界に身を置く新川さんにとって、ロケバス運転手は頼れる兄のような存在だったんでしょうね。その気持ちが恋愛感情に変わって、積極的なアプローチにつながったんじゃないでしょうか」(Bさん)

 洗練された女性と恋愛したい男性にとってはうらやましい環境なのかもしれないが、当然、撮影の仕事はハード。新人運転手のCさんも夢と現実の間で戦っている。

「ロケが続くと寝る時間がどうしても少なくなります。それでも笑顔を絶やさないのが、プロの運転手です」

 華やかな世界への憧れだけでは、続けられない厳しさがあるのだ。

「新人は道を覚えるため、毎日、都内を走り回ります。それで運転技術や土地勘を鍛えるんです。ある程度、経験を積んだら撮影現場に出られるようになりますが、こまやかな気配りなどは実践で得るものですから、新人の運転手は常に多忙です」(Cさん)

 気になる給料面についても聞いてみると、

「運転手の評価は、いかにカメラマンや雑誌編集者に認められて“指名”されるかによります。信頼されているベテランさんなら、だいたい月40万円以上は稼げるそうです。僕のような新人はかなり安いですが……」(Cさん)

 新川の結婚報道以降、Cさんの会社にも面接希望の電話が相次いでいる。

「芸能人と仕事がしたいとかミーハーな気持ちでは続かないと思います。ハードな仕事に負けず、周りとコミュニケーションがとれて撮影の仕事を楽しめる人が残っていける世界です。新川さんのお相手もきっとそんな人なんじゃないでしょうか」(Cさん)

 新川は今回の結婚はウソをきっかけに実ったことから“うそつき婚”と称しているが、お相手の仕事に対する実直な姿勢が彼女の心をつかんだのだろう。

 その堅実な選択は好感度も大。派手なビッグカップルよりも幸せになれそうだ。