ターンオーバーが想定される火曜日のバーンリー戦で武藤(右)の出番はあるか。ベニテス監督(左)へのアピールを果たしたい。(C)REUTERS/AFLO

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 プレミアリーグで2試合連続のベンチ外となっているのが、ニューカッスル・ユナイテッド所属の日本代表FW、武藤嘉紀だ。

 アジアカップ参戦のためおよそ1か月間不在となり、2月上旬にチームに合流を果たしたものの、まるで出番が巡ってこない。ピッチに立ったのは1月2日の第21節、マンチェスター・ユナイテッド戦の残り9分間が最後だ。

 地元有力紙『Chronicle』は「950万ポンド(約14億2500万円)で夏にやってきたストライカーは、ボクシング・デー(昨年12月26日のリバプール戦)以来、先発を飾っていない。アジアカップで1か月離脱していたとはいえ、明らかにスタメンの序列を下げてしまっている」と分析。そのうえで、ラファエル・ベニテス監督の“ムトウ評”を紹介している。

「彼はとても熱心に練習しているし、良い取り組みを見せてくれているよ。十分満足のいくものを示してくれてはいるが、いまは、セカンドストライカーとしてどうプレーすべきが彼にとって大切だ。非常にポジティブだし、本当に精力的に練習に励んでいる。チームに加わるためにいまの彼がなすべきは、そのハードワークを続けることだ」

 
 4-2-3-1または4-4-2システムが採用されるなか、前線の基準点はサロモン・ロンドンの定位置となっており、セカンドトップあるいはトップ下の位置には、依然としてホセル、アジョセ・ペレスのふたりが幅を利かせている。ただニューカッスルは、土曜日のハダースフィールド戦でフルメンバーを組まず、指揮官も認める通り、何人かの選手をあえてベンチ入りさせなかった。中2日の強行軍で、火曜日のバーンリー戦に臨まなければならなかったからだ。

 負傷明けのジョンジョ・シェルビーやキ・ソンヨンらとともに、武藤にもいよいよ出番が回ってくるか。現在15位で降格圏を脱し、今季2度目の連勝を狙うニューカッスルにとっては、勢いをつける意味でもきわめて重要なホームゲーム。武藤は目に見える結果を残して、ふたたび声価を高めたいところだ。