この世に存在しない人の顔写真をAIが生成!試すなら今しか無いゾ!:世永玲生の電網マイノリティ

信じようと、信じまいと──

2019年2月19日、私は thispersondoesnotexist.com をひたすらリロードしていた。

このサービスはAIによって生成される「この世に存在しない顔」を閲覧することが出来るサービスだ。

この手の自動生成は萌え絵を生成する「crypko」や、NVIDIAが開発した「StyleGAN」等がニュースになっている。ただ、実際に自分が利用しようとすると、ハードルは決して低いものではなく、自分自身で生成することはなく、ただ「存在しない顔」を眺めるオーディエンスであった。

だが、この 「This Person Does Not Exist」は、ただリロードするだけで、自分で「存在しない顔」の誕生に立ち会えるのだった。

更に一期一会の出会いがその行為の粘着性を後押ししていた。

私はひたすらリロードを続け、気に入った画像を保存していた......

そう、自分自身の顔に出会うまでは。

信じようと、信じまいと──

このサービスはUber のエンジニアである、Phillip Wangさんが発表したもの。
以前NVIDIAの研究者がGithub上で公開したコードを利用しており、世界中からアクセスに耐え、2秒ごとにランダムな顔を生成出来る仕様となっているそうだ。

というわけで早速試してみます。

操作は簡単リロードだけ



天使のような笑顔の男の子や。



エキゾチックな女性。





海外連続ドラマの主人公にいそうな男女や、



ボーイッシュな人物等が続々と生成され、様々な地球上に「存在してそうな」人々がネットワーク上に生み出されていく瞬間に立ち会うことができます。



こちらの動画をみると、裏で動いている技術の一端が窺えるかと。

不思議な写真も生成



この「This Person Does Not Exist」のAIは賢くなっていっている途中段階だそうで、現時点では一部の写真は生成状態が不思議なものも含まれます。



特に何かと皮膚が接していたり、



眼鏡のレンズ越しだったりする場合にはそれらの発生する割合が多いように感じました。

現状、リロードの毎に自動生成された画像が表示されているので、同じ顔の人物の写真を複数枚別カットで入手することはできませんが、ここまで技術が進歩すると、SNS等のオリジナルの写真があるからといって相手が実在することを信じるのがそろそろ難しくなってきているのを感じます。

インターネットサイトの「私も愛用しています」等も、表現手段が見直される日が近づいているのかもしれません。

余談ですが、筆者はこの手のサービス紹介を何回かしていますが、一気に話題になることでサーバー負荷が高まり、しばらくメンテナンスモードに入るのはよくあることです。

試すならいま! と声を大にしてお伝えします。

関連記事:
実在しない人の顔写真を無限に生成できるWebサイトが公開。ディープラーニング技術を応用