14日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」に、野球解説者の落合博満氏が出演。現在の球界の投手を厳しく批判した。

自身が高く評価していた吉田輝星が、ドラフトで北海道日本ハムファイターズに外れ1位指名されたことに話が及ぶと、落合氏は「大学行かなくてよかった。投手だったらそのままプロに行ったほうが良い。4年間無駄にする必要はない。あそこまである程度の完成度があればね」と述べた。

吉田はプロで通用するのだろうか。元阪神タイガースの下柳剛氏は、「真っすぐはピカイチですけど、スライダー・変化球のときちょっとゆるむ」と指摘する。すると、落合氏は「今のプロ野球のピッチャー、90%以上全部ゆるむよ。ひどいもんだぜ、いま」と続いた。

現在の球界で「ゆるむ」ことのない投手を問われると、下柳氏が巨人の菅野智之を挙げ、落合氏は「そんなにいないな」。例えば阪神にそういう投手はいないかと聞かれると、沈黙してしまう。

その後、落合氏は中日ドラゴンズの監督時代に能見篤史を評価していたとコメント。「藤川(球児)の抑えもいいんだけども、能見の抑えっていうのも考えてもおもしろいのかな」「あの外国人使うんだったら、オレだったら能見のほうを使うかもわかんないな」と、能美に賛辞を寄せた。

一方で、中日が1位指名した根尾昂について、ショートを希望していることから、落合氏は「京田(陽太)と競争させるの?」とコメント。かつて立浪和義が中日に入団した際、当時の星野仙一監督が宇野勝をセカンドにコンバートし、立浪にショートの定位置を与えたにもかかわらず、立浪が最終的にセカンドに転向したと指摘する。

落合氏は「競争させてどっちかがいくっていうのであればいいんだけど、与えるっていうのはどうなんだろう」と、根尾も京田と競争させなければいけないと提言。そのうえで「オレだったらセンター守らせる」「いまショートで競争させるのがベストなのかというと、そうは見えない」と疑問視した。

「オレ関係ないから、どうぞ好きにやってください」と笑った落合氏は、「どうせだったら同じ部屋に入れちゃえばいいんだ」と、京田と根尾の競争をさらに激化させるアイディアを掲げた。