微生物学者が警鐘 シーツは1週間に1回は変えるべき

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●寝床は真菌と細菌の植物園

 ニューヨーク大学の微生物学者フィリップ・ティエルノ教授によれば、寝床のシーツは真菌と細菌の温床であり、7日に1度は交換するべきだという。

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 ティエルノ教授が『ビジネス・インサイダー』に語ったところによると、一見清潔に見えるシーツには菌類が増殖しており、特に布が重なる部分は長時間放置されると危険性が増す。シーツ内の細菌により、病気になることも多々あるという。

●1年間の平均睡眠時間は121日

 1日の3分の1が睡眠に充てられるとすれば、単純に計算しても1年間に121日以上は人間は寝床で過ごすことになる。時間にして、2,920時間である。その間、実に98リットルもの汗をかいている。とくに夏の高温と湿気は、菌の増殖には理想的な環境となるのがベッドや布団なのである。

 ティエルノ教授がベッド全体の真菌の増殖レベルを詳しく調査したところ、枕や羽毛布団にも4種類から17種類に及ぶ真菌が発見されている。

●あらゆるものが持ち込まれる寝床

 こうした菌類に加え、寝床にはペットの毛、人間の髪の毛、花粉、埃、土などの異物も混入しているため、菌の増殖は必然ともいえる。

 この「汚れ」は、日々蓄積される。大量の菌類が鼻や口から体内に入り、くしゃみを誘発ことになる。

●アレルギーがない人も、その症状に苦しむことに

 日常生活においてアレルギーがない人も、細菌が増殖した寝床で過ごすことでアレルギーの症状に苦しむケースも少なくない。ティエルノ教授は、こう語る。

 「もし、犬の糞に手が触れたらどうするか。石鹸でしっかり手を洗うのが常識です。これと同じことが、寝床のシーツにもいえる。つまり、大量に増殖した細菌から逃れるためには、シーツを頻繁に洗浄する以外方法はない」。

 菌の増殖を抑えるためには、シーツだけではなくパジャマや枕カバーの洗浄もも同様であり、敷布団やマットレスを清潔に保つことも重要であると教授は結んでいる。