ネイマール、ドロー発進に集中砲火 スペイン紙糾弾「勝手気まま」「本調子に程遠い」
コウチーニョの一撃で先制するが、ネイマールに依存した攻撃で1点止まり
母国ブラジルでのワールドカップ(W杯)で優勝を逃した雪辱に燃えるブラジル代表は、ロシア大会グループリーグ初戦でスイス代表と1-1で引き分け、ドロー発進となった。
スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は、「勝手気ままなネイマールのおかげで引き分けた」と、エースを糾弾した。
ネイマールは今年2月に右足中足骨を骨折し、戦線を長期離脱。母国ブラジルでリハビリに徹するなど、ロシアW杯に照準を合わせてきた。前半はMFフェリペ・コウチーニョやDFマルセロとのコンビで左サイドの攻撃を組み立て、逆サイドからMFパウリーニョがゴール前に飛び込む形が機能した。
ブラジルは前半20分にコウチーニョが芸術的なミドルを決めて先制したが、後半開始5分でコーナーキックから同点弾を許した。すると、ネイマールのプレーは時間を追うごとに独善性が強まっていった。そのことを、記事では厳しく批判している。
「ネイマールはトップフォームからは程遠い。そして、ブラジルは彼に依存し過ぎた。ポジションチェンジを繰り返すブラジルの攻撃のなかで、ネイマールは不快な音を立て始めた。誰よりも多いファウルを受けたとはいえ、ネイマールはスイスの守備陣に止められることばかりだった」
両軍最多のファウル10個を受けるも、ボールロストも多発
記事の指摘通り、データ分析会社「オプタ」のスタッツでもネイマールの被ファウル数は「10」と、両チームのなかで群を抜いた。それでも、ネイマールによるボールロストも少なからずあり、FWガブリエル・ジェズスの生きる場面も多くなかった。
ブラジルはまさかのドロー発進となり、グループリーグ残り2試合は気の抜けない状況になった。王国の期待を背負うネイマールは、コンディションを上げて厳しい批判をはね返すだけのプレーを見せられるだろうか。
(Football ZONE web編集部)