今季初ゴールのドルトムント香川、独紙が及第点評価 「彼の役割を果たした」

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HSV戦にリーグ戦3試合ぶりの出場、先制点を叩き込み今季初先発の起用に応える

 ドルトムントの日本代表MF香川真司が現地時間20日の敵地ハンブルガーSV(HSV)戦で今季リーグ戦初先発を飾り、前半24分には初ゴールもマークした。

 ドイツメディアでは及第点評価を受けるなど、ペーター・ボス監督の起用に応えている。

 4-3-3システムの左インサイドハーフとしてスタメンに名を連ねた香川は、前半24分にセットプレーのチャンスで嗅覚を発揮した。右サイドからのFKでFWアンドレイ・ヤルモレンコのクロスからDFエメル・トプラクがヘディングシュート。これがゴールの目の前にいた香川への絶好のパスとなり、右足で冷静に押し込んでネットを揺らした。

 ドルトムントは後半にFWピエール=エメリク・オーバメヤンとMFクリスティアン・プリシッチが追加点を奪い、3-0で快勝。香川は後半21分にMFマフムード・ダフードとの交代でお役御免となった。

 ドイツ地元紙「ルールナハリヒテン」の選手採点(1が最高)では、香川はチーム3位タイとなる2.5点の評価になった。公式戦5試合目、リーグ戦では3試合ぶりとなる出番で結果を残した。

 チーム全体ではドリブルと正確なキックで、アシストを含む2得点に絡んだヤルモレンコがトップの1.5点。俊敏な反応で決定機を防いだGKビュルキが2点。香川も含め、オーバメヤン、プリシッチ、トプラクと得点に絡んだ4選手がいずれも2.5点だった。ワースト評価は負傷で途中交代のDFダン=アクセル・ザガドゥで3.5点だった。

「ボールが頭上を飛び序盤は難しかったが…」

「WAZ」紙でも、香川は2.5点が与えられた。寸評で「何度もロングボールが彼の頭上を飛び交っていて、序盤は難しかった」と指摘されているようにボールタッチの機会は限られていが、「彼の役割を果たした」と結果を残したことが評価されているようだ。同紙でもヤルモレンコの1.5点がチーム単独トップ。ビュルキとプリシッチがそれに続く2点。オーバメヤン、DFソクラティス・パパスタソプーロス、トプラクが2.5点だった。ザガドゥには4.5点と辛口採点が下されている。

 チームは開幕5試合で13得点0失点という完璧な内容で、首位の座をガッチリとキープ。先発起用に応えた香川は、このままスタメンの座を確保することができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images