今井絵理子の不倫疑惑で「神戸市議会」の不正が次々飛び出す
8月31日発売の『週刊新潮』で、今井絵理子議員の「ビール券大量配布」が報じられた。不倫相手とされた橋本健・元神戸市議が、自身の政務活動費の架空発注報道を受け、8月29日に議員辞職したばかりだった。
そもそもの発端は、7月27日発売の『週刊新潮』に今井絵里子議員と橋本元市議の「略奪不倫」旅行が報じられたことだった。妻子ある橋本元市議と新幹線で手をつないだまま寝たり、宿泊したホテルでパジャマ姿で出歩く今井議員の姿が報道された。
今井議員は、自民党本部にてテレビカメラに向かって、「信頼を裏切ってしまったことに関して、心から反省しています。お騒がせして申し訳ありません」と謝罪。
その後すぐにFAXでコメントを出し、「橋本市議からは『結婚生活は破綻していて離婚調停中だ』と聞かされたが、“一線を越えてはいけない” と思い、『きちんとけじめをつけてから考えましょう』と申し上げました。雑誌のタイトルにあるような『略奪不倫』ではありません」と不倫に関して否定するコメントを出している。
一方の橋本元市議は、「申し訳ございませんでした。週刊新潮のインタビューでは嘘をついていましたが、恋愛感情を間違いなく抱いていた」とし、手つなぎについては「自分の方から握ってしまった」と明かした。
宿泊に関しては「スケジュールが一致して、行動が一致したに過ぎない。夜通しでいたことがあるのは事実」としながら、“一線” は「越えていません」と不倫を明確に否定した。
その後、8月23日発売の週刊新潮で橋本元市議に政務活動費を使ったチラシの架空発注疑惑が報道される。支援者へ配る「ハシケン通信」の印刷を架空発注し、政務活動費700万円を受けとったのではないかと指摘されたのだ。
橋本元市議は、すぐに会見で「架空発注は否定させていただきます」と発言、依頼した業者の名前を明かした。
だが、当の指名された業者が架空の領収書や請求書を橋本元市議に渡したと暴露。さらに業者に対して、橋本元市議が口裏合わせのメールを送っていたことまで暴露されてしまった。
逃げ場を失い、観念したのか、橋本元市議は神戸市議会に辞表を郵送で提出、受理された。
じつは神戸市議会では、2015年に政治活動費の流用問題が発覚。3人の市議が合計で2300万円詐取したとして2017年8月に在宅起訴され、3人とも議員辞職。橋本元市議と合わせ、神戸市議会は8月に4人も議員辞職しているのだ。
こうした事態について市民オンブズマン兵庫の森池豊武代表に話を聞いた。
「自民党神戸市会の架空請求による政務活動費の流用は彼らの組織的な体質です。橋本元議員が特別だったわけではありません。我々は2015年から、政務活動費を流用した議員たちを、刑事告発していました。誰が、なんのために使ったかわからない領収書が許されていて、行政のチェックも甘いのです。在宅起訴された3人以外にも、不正流用に関わり、ほっかむりしている関係者はたくさんいます」
今井絵理子と橋本元市議の不倫疑惑によって、神戸市議会の不正が次々と明らかになってきた。