佳子さま、眞子さま結婚の背景で固められた内親王としての“決意”とは
秋篠宮家の次女・佳子さまの近況について、「佳子さまは6月30日に、皇居の神嘉殿で行われた宮中祭祀の『大祓の儀』に初めて参列されました」と話すのは宮内庁担当記者。
当日の午後3時前、緊張ぎみの表情で皇居・半蔵門に入った佳子さまだったが、20分後には、ホッとした表情で宮邸にお帰りになった─。
大祓の儀は、皇居内の宮中三殿のひとつ皇霊殿の西にある神嘉殿の前庭で、毎年6月と12月に行われる皇室や国民の穢れを祓う大切な儀式。
「参列できるのは男性皇族に限られていましたが、'14年、女性皇族も可能に。同年12月には眞子さまが初めて参列されました」(同・記者)
現在、国際基督教大学(ICU)3年生の佳子さまは、すでに1学期が終了。夏休みに入っていたが、9月からの英国リーズ大学留学へ向けての準備で多忙な時期のご参列だった─。
「佳子さまは夏休み中、これからいくつか公務をお受けになるとも聞いています。来年に結婚予定の姉・眞子さまに代わって、内親王として公的活動をお務めになる覚悟がより深まっているようにお見受けしました」
そう話すのは、ある皇室ジャーナリスト。
「今後、眞子さまが皇籍を離脱すれば、お姉さまが担われていた活動を佳子さまが継承されることも十分に考えられます。将来の天皇である弟の悠仁さまへのサポートも考えると、今後は佳子さまにかかる責任や期待はますます高まると思います」(同・ジャーナリスト)
7月8日には、眞子さまとICU時代の同級生・小室圭さん(25)のご婚約が正式に発表される運びに。結婚式は約1年後の見通しで、眞子さまは皇室を離れられるので、姉妹の間では儀式や公務などの“引き継ぎ”も行われるに違いない。
しかし、このまま女性皇族の結婚が続けば、皇族の数が減少。
公務や宮中祭祀の担い手が少なくなる懸念から、結婚しても皇室にとどまっていただく「女性宮家」を創設すべきとの声もあるが、眞子さまには間に合わなかった。
いずれ、秋篠宮ご夫妻は天皇・皇后に。悠仁さま(10)も天皇になられるので、佳子さまが結婚を“封印”。「秋篠宮家」を引き継がれるのではという報道もあったが─。
「未婚であれば、佳子内親王殿下や愛子内親王殿下が独立して『宮家』を創設されることは現行法でも可能です。
しかし、佳子内親王殿下が『秋篠宮』という宮号を継承される可能性は低いと思われます」
と説明するのは、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。
「法律が改正されれば、『女性宮家』の創設も可能になりますが、問題は、そのお子さまが皇族になるのかどうかです。
内親王のお子さま以降の子孫も皇族になるなら、家として次につながる可能性があるので、佳子内親王殿下が『秋篠宮』という宮号を継がれるかもしれません」(山下さん)
しかし、お子さま方が皇族ではないのなら、結局は佳子さまの代で「秋篠宮」は途絶えるので、現実性に乏しい。法律に変更がなければ、次のような形で佳子さまが生涯、皇族として活動される可能性もあるという。
「最近は女性のライフスタイルも多様化し、生涯結婚しないと決めている一般女性もいます。佳子内親王殿下に限りませんが、独身の女性皇族が皇族としての仕事に人生を捧げられるということも十分考えられます。
その場合は、故・桂宮殿下のように、独身のまま宮家を創設されるということもあるでしょう」(山下さん)
故・三笠宮さまの次男である宜仁さまは、昭和天皇から桂宮の宮号を贈られ'88年に独身のまま異例の独立。
「宮号を持っているほうが活動しやすい」などという理由からだったが、病気がちで'14年に薨去された。ちなみに、昨年6月に眞子さまは、桂宮さまがお務めになっていた「日本工芸会」の総裁職を引き継がれている。
先のジャーナリストも佳子さまにこんな期待をかける。
「華やかなイメージのある佳子さまですが、大学に入ってお好きなダンスを断念されています。眞子さまが留学中には公務や弟の世話を積極的になさるなど内親王として、皇室や国民のために尽くす気持ちはお持ちのようです。結婚よりも天皇直系の内親王としての“覚悟”をかためられている可能性は大いにあると思います」
秋からの英国留学も、「国際親善」という、皇室にとって大切な役割を果たすために必要な経験。1年後には、内親王としての「自覚」がより深まった美しきプリンセスとして帰国されることだろう。