大阪商大高vs堺東
同点打を放った山本（大商大高）
大商大高vs堺東と近年、躍進著しい両校の対決は1点を争う好ゲームとなった。
初回に無死満塁から犠飛で1点を先制された大阪商大高。3回表、1番岡村駿輝の左前安打、2番室本慶樹の内野安打で一死一、二塁のチャンスを作ると、3番山本弘太の適時打、さらに盗塁と送球ミスの間に1点を入れて逆転に成功。
さらに5回裏、一死から2番室本の中前安打、室本は盗塁を仕掛け、3番山本の三塁内野安打でチャンスを作り、一死一、三塁。山本は盗塁を仕掛け、一死二、三塁となって、パスボールで1点を追加した。
大阪商大高は先発の奥田郁弥が好投。170センチ54キロと細身だが、身体の使い方が良く、フォームのバランスが良い。尻上がりに状態を高めていった。奥田は「前半は相手の力を見ながら投げていましたが、後半になって力を入れて投げました」と後半以降の方が力のあるストレートを投げることができていた。
3対2の1点差のまま、迎えた9回表、大阪商大高は、二死一塁のピンチを招いたが、最後、痛烈な二直。これをセカンドがジャンピングキャッチ。抜ければ一気に同点のチャンスが広がる当たりだったが、大ファインプレーで、試合終了。大阪商大高が4回戦進出を決めた。
高橋克典監督は、「今年はほとんど選手が入れ替わりで、力があるというわけではありませんので、やはりこのように逃げ切って勝つのがうちのスタイルになるかなと思います。堺東さんは力があるチームですので、このような試合展開になることは予想していました」とコメント。奥田の好投については、「後半が良かったですね。いつも彼に言っている体重移動。それがだんだんできていたと思います」とエースの好投を評価した。
昨年はパワフルな打者が多かったが、今年は機動力、守備力が高い選手が多く、その持ち味を生かした野球で勝負することになりそうだ。
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