AFX通信によると、週明け6日の中国A株市場の前場の取引は、原油価格の高騰を受けて自動車販売が落ち込むとの懸念に同セクターに売りが強まったほか、政府の規制強化観測から不動産も軟調となり、上海総合指数は一時15.51ポイント安の998.23ポイントと、8年ぶりに1000ポイント割れとなったあと、結局、前週末比7.81ポイント(0.77%)安の1005.82ポイントで引けた。

  上海のある投資銀行のアナリストは、「投資家は引き続き、中国政府が保有する「非流通株」の放出計画の先行き不透明感に慎重となっている。目先の動きは、今後試験的に放出される4社の『株権分置』(上場企業の流通・非流通株式の分離)に関する株主の投票次第」と指摘していた。同問題で試験企業に選ばれている清華同方(SHA 600100)と三一重工(SHA 600031)は、今月6日から10日までにオンライン投票を実施する。

  そのほか、ハイテク株が前面安、大型優良株はまちまちだった。

6日前引け         終値  騰落幅  騰落率(%)
上海総合指数       1005.82 −7.82   −0.77
上海A株指数        1055.69 −8.27   −0.78
深センA株指数       255.79  −2.49   −0.97
上海深セン300指数     813.27  −4.77   −0.58    【了】