AFX通信によると、イラン最高安全保障委員会のアリ・モハンマディ委員は5日、同国のウラン濃縮計画停止を7月末まで継続すべきとのEU(欧州連合)の要求に対し、条件付きで合意したと述べた。IRNA(国営イラン通信)が報じた。同委員は、提示した条件について、3つのジョイント・ワーキンググループと運営委員会の実務者協議を7月末までに開催することや、欧州の外相とSNSC(最高安全保障委員会事務局)のロウハニ事務局長との間で意見交換を行うことを挙げ、こうした要求は、欧州側の提案が、昨年11月にイランと英仏独3ヵ国でウラン濃縮関連作業の停止に合意した「パリ合意」に沿ったものであることを確実にするためだと話した。

  ウラン濃縮を巡る論議は「パリ合意」後、昨年12月に始まったEU-イランの会議はほぼ瓦解しかけたが、イランと欧州3カ国は先月、スイスのジュネーブで閣僚級会議を開き、EUがイランとの協力の詳細を提示した上で、8月から交渉を再開することを約束していた。【了】