XFN-ASIAによると、イランで今月半ば行われる大統領選挙で最有力と見られるハシェミ・ラフサンジャニ最高評議会議長(前大統領)は5日発売された米誌タイム最新号のインタビューに答え、「(イランは)核開発を停止する意思はない。だが平和利用目的の核技術が軍事技術に転用されないよう、世界に示す準備がある」と語り、「信頼を得るために交渉と時間が必要なら、それに応じる準備はある。我々の望みは世界が完全な核武装放棄に向かうことだ」と主張した。

  ラフサンジャニ師はまた、米国との関係について問題はないとし、機会があれば協調する姿勢を示し、その準備があると述べた。ラフサンジャニ師は1989年から1997年までイランの大統領を務めた。同師は、保守派だが現実的な手法を好み、欧米との関係修復を志向している。イランの報道機関による非公式の世論調査によれば、候補者8人で6月17日に投票が行われる大統領選で最有力候補と見られている。 【了】