米債券市場概況(2日):利回り依然4%割れ=雇用統計控え様子見
CBS MarketWatchによると、2日の米債券市場は、米労働省による5月の雇用統計の発表を3日に控え、様子見気分が強まったことから、ほぼ横ばいで推移した。指標の10年国債の利回り(債券価格とは反対に動く)は、米労働省が朝方発表した新規失業保険給付申請件数(5月22−28日)が、自動車産業での一時解雇の影響で、市場予想の32万4000件を大きく上回る前週比2万5000件増の35万件となって利上げ観測が後退したことから、午前の取引で一時低下した。
他方、同省が発表したもう一つの重要経済指標である第1四半期(1−3月期)の労働生産性統計では、単位労働コストが市場予想の同2.2%増を上回る同3.3%上昇となり、インフレ圧力を高める内容となったものの、雇用データの悪化で相殺された。10年債利回りはその後、3.903%(前日は3.902%)に戻したが、依然として心理抵抗線の4%を割り込んでいる。
また、5月の雇用統計については、CBS MarketWatchの予想では就業者数の増加は前月比18万7000人増となっており、これは4月の同27万4000人増からは雇用増加のペースが鈍化する見通しだ。【了】
また、5月の雇用統計については、CBS MarketWatchの予想では就業者数の増加は前月比18万7000人増となっており、これは4月の同27万4000人増からは雇用増加のペースが鈍化する見通しだ。【了】