中国、2010年までに3.3億トンの石炭供給不足に
XFN-ASIAによると、中国の国家安全生産監督管理総局の王顕政副局長は25日、北京で行われているエネルギー政策会議のフォーラムで、同国の石炭需要が2010年までに22億トンに達し、大幅な供給不足に陥る可能性があることを明らかにした。国営新華社通信が同日付で伝えた。それによると、同副局長は、2010年には3億3000万トンの供給不足が発生すると語り、「重大な問題だ」との認識を示した。
中国の昨年の出炭量は19億6000万トンだったが、十分ではなく、石炭不足から石炭火力発電に支障が生じ、全国各地で広範囲な停電が起こった。また、劣悪な状況での採炭よる炭鉱事故も多発しており、同副局長は、国の安全基準を満たした鉱山からの産出量は、12億トンにとどまるとした。中国はエネルギー需要の70%を石炭に依存しており、原子力、太陽、水力などへの切り替えを模索している。 【了】