XFN-ASIAによると、OECD(経済協力開発機構)は24日に発表した世界経済見通しで、2005年の中国の経常黒字が、昨年の687億ドル(約7兆3800億円)から1000億ドル(約10兆7400億円)に大幅上昇するとする予測結果を明らかにした。堅調な輸出の増加が中国の経済成長の勢いを維持している。OECDは、また、中国経済の成長率予測について、今年は最大9%成長、来年は9.2%成長としている。これは昨年の9.5%成長よりはやや低い伸び。

  OECDによると、今年の中国の経常黒字はGDPの約5.25%で、2004年の4.0%から1%ポイント近い伸びを示すと見ている。中国からの輸出は、昨年12月末に欧米で中国製繊維・衣料品に対する輸入割当制度が廃止されたこともあり、昨年の急増ペースを保ち、輸入は国内需要の低下と生産設備の増加で減少する見込みとしている。【了】