CBS MarketWatchによると、米自動車大手のGM(ゼネラル・モーターズ)の社債が25日、英信用格付け大手フィッチが投資不適格のジャンク債に格下されたのを受け、下落した。もう一つの米信用格付け大手のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)に続き、フィッチもGMをジャンク債に格下げしたことで、GMの社債は今後、投資適格債の指標となっているリーマン・ブラザーズ米国総合インデックスから近く外され、高利回りが特徴のジャンク債市場で取引される。GMは販売競争の激化と中・大型のSUV(スポーツ多目的車)の米国内での販売が不振であることから業績が悪化している。

  米債券電子取引のプラットフォームを提供しているマーケットアクセスによると、2031年償還のGM債(表面利率8%)の利回りは10.025%となり、米国債との利回り格差は28ベーシスポイント拡大し、567ベーシスポイントとなった。また、2014年償還の同社債(同6.75%)は9.596%となり、利回り格差は28ベーシスポイント(1ベーシスポイント=0.01%ポイント)拡大し、556ベーシスポイントとなっている。2033年償還の同社債(同8.375%)の利回りは11.644%となり、格差は28ベーシスポイント増の556ベーシスポイントとなっている。【了】