XFN-ASIAによると、OECD(経済協力開発機構)が24日発表した半期の経済見通しで、日本とユーロ圏の2005年と2006年の経済成長予測が下方修正された。米国は2005年と2006年のいずれも経済成長予測は上方修正された。OECDのチーフエコノミスト、ジャンフィリップ・コティス氏は、「成長予測は、アジア経済の強さに支えられた米国と弱く不安定な欧州とではまったく違う」と述べた。

  同見通しによると、日本の経済成長率予測は、今年が前回予想の2.1%から1.5%に、また、2006年は2.5%から2.0%に下方修正された。欧州も今年が1.9%から1.2%に、2006年は2.5%から2.0%に引き下げられた。一方、米国は今年と2006年ともに3.3%から3.6%に引き上げられた。OECD圏全体としては今年が2.6%、2006年が2.8%成長の予測となっている。

  今回の成長予測は、これまでEU(欧州連合)の欧州委員会やECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)が発表した予測より、特にユーロ圏について厳しいものとなった。一方で、日本については、IMFが発表した今年の予想0.8%成長より楽観的だった。 【了】