黄色と黒の2色だけの世界で生きる棒人間たちが体を張って電車のマナーを教えてくれるという、衝撃的かつユーモラスなムービーシリーズがアメリカのロサンゼルス地下鉄によって公開されています。

Present or pulverized? Safety begins with you. - YouTube

「安全町(Safetyville)の、ある晴れた日のこと……」というナレーションと共にムービーがスタート。駅のホームで電車を待つ人々の間を、イヤホンをしてスマートフォンを操作中の人が歩いています。アニメーションは黄色と黒の2色で描かれ、人々は棒人間のスタイルです。



これが主人公のジョン。音楽を聴きつつ、友人たちのSNSの投稿を見ながら歩いています。



ジョンは気付かないうちに「黄色い線よりも下がってください」というラインを越えてしまい……



しかもイヤホンを装着しているので電車の到着に気づきません。



電車がホームに入り、ジョンの左手と衝突。



ジョンははね飛ばされ……



体がバラバラに。



安全町ではよくあることなのか、電車を待っていた人は何事もなかったかのようにジョンの屍を越えていきます。



「ジョンの友だちはこの写真を撮るかもね」というナレーションが流れ、ジョンは最終的に交通標識に。安全町は人が死ぬと標識になる世界になる世界だったようです。衝撃的な結末を迎えるこのムービーは、記事作成時点で17万回以上再生されています。



「安全町のある晴れた日……」というナレーションで始まるムービーは他にも公開されています。

Heads-up or headless? Safety begins with you. - YouTube

安全町のある晴れた日、太陽が輝き、小鳥たちが歌う中、ジャックはコーヒー片手に仕事に向かっていました。



そんな時、ジャックの前方のホームに電車がやってきました。



「おやおやジャック、コーヒーショップに寄ったせいでスケジュールが狂ったみたい」とナレーション。



電車に乗り込むため、走るジャック。



なんとか間に合いそうか……?と思えましたが……



ジャックの目の前でドアが閉まり、勢い余ったジャックは電車と衝突。



「ポンッ」という瓶から栓が外れたような軽い音とともにジャックの頭が吹っ飛びます。



「ジャックはいっぱいこぼしてしまったようです」ということで最後にはジャックも標識となったのでした。



さらに、車に乗っていても安全町の住人は電車事故に巻き込まれます。

Careful or crushed? Safety begins with you. - YouTube

「安全町のある晴れた日のこと……」と今度は踏切が登場。



マイクは買ったばかりの車を初めて運転していました。



踏切の遮断機が下りていき……



慌てるマイク。



アクセルを全開に。



猛スピードで踏切に向かっていきます。



既に遮断機は下りているにも関わらず、マイクは遮断機を無理やり突破しようとします。どうやら電車よりも自分の車の方が速いと考えた様子。



しかし、車は電車にはね飛ばされ……



マイクのドライブ日和は終了しました。



この他にも、波乗りサーファー編や……

Patient or pancake? Safety begins with you. - YouTube

ホームを滑走するスケートボーダー編などもあり、どれも30秒ほどの短いアニメーションながら、6月22日に公開されてから数万回のアクセスを記録しています。

Dismount or dismembered? Safety begins with you. - YouTube

ムービーはブラックな内容をあくまでユーモラスに描いており、YouTubeやTwitterでの反応の多くは「すばらしいキャンペーンだ」という好意的なものでした。