Googleマップの衛星画像データが、これまでのLandsat 7のものからLandsat 8(ランドサット8号)のものに変更され、ますます高精細化されています。

Google Lat Long: Keeping Earth up to date and looking great

https://maps.googleblog.com/2016/06/keeping-earth-up-to-date-and-looking.html

2013年に打ち上げられた地球観測衛星「Landsat 8」は、アメリカが運用するランドサットシリーズの最新衛星で、衛星画像のデータは公開されています。Googleマップの衛星画像はこれまで前衛星のLandsat 7のデータを使ってきましたが、2016年6月26日に、新衛星Landsat 8のデータに更新されたことが発表されました。

これは、Landsat 8の観測データを使って作ったGoogleマップのアラスカ上空からの衛星画像。



デトロイト周辺だとこんな感じ。Landsat 8を使ったデータでは、1ピクセルを15メートル×15メートルの範囲で、高解像度に表示できます。



スイスのアプルス上空。今回のバージョンアップに伴って、すでにGoogle Earthで導入されていた、複数画像を組み合わせることで雲の一切ない画像として表示する機能が、Googleマップの衛星画像でも導入されることになりました。



Landsat 7データを使用していた旧バージョン(上)と新バージョン(下)でのニューヨーク上空の衛星画像を比較すると、画質の違いは一目瞭然。



Landsat 7ではハードウェア障害によって、2003年以降の画像データに情報不足が生じていたとのこと。例えば、2000年7月のオクラホマシティ上空の画像は……



2003年9月には、斜めの白線が入った不十分なデータ情報となっていました。もちろんLandsat 8データに更新されたことで、このような不具合はすべて解消しています。



最新版のGoogleマップ・衛星画像のデータ合計は「700兆ピクセル」とのこと。この数は、天の川を構成する星の数の7000倍以上というとてつもない量のデータだそうです。