ウズベキスタン西部に位置するヒヴァ。

周囲およそ2200メートルを城壁に囲まれた旧市街「イチャン・カラ」は世界遺産にも登録されています。

石畳の道を歩けばタイムスリップしたかのように感じられる博物館都市・イチャンカラを見渡せる2つの絶景ビューポイントをご紹介します。

まずは「アク・シェイフ・ババの見張り台」に行ってみましょう。

見張り台へは17世紀に建てられた「古い宮殿」という意味のキョフナ・アルクとつながっています。

この見張り台は特別高いところにあるというわけではありませんが、イチャン・カラのシンボルともいえるミナレット(尖塔)、「カルタ・ミナル」をすぐ近くに望める景色が魅力です。

カルタ・ミナルはヒヴァで最も高いミナレットになる予定でしたが、建設途中で工事が中断されてしまった未完成のミナレット。

その理由はハーン(君主)が急死したからではないかと言われています。

土色の砂漠の街のなか、七宝焼を用いて美しく装飾されたブルーグリーンのミナレットは圧倒的な存在感ですね。

城壁の上は歩くこともできるようになっています。

ここにのぼってみると、城壁の上部に施されている装飾や、段差の多いキョフナ・アルクのユニークな建築構造など、なかなか下からは見えにくいポイントにも気づきます。

現在も3000人ほどの住民が暮らしているというイチャン・カラの住宅地も見渡すことができ、イチャン・カラが生きた世界遺産なのだと実感できるはずです。

続いて、ヒヴァでもっとも高い「イスラーム・ホジャ・ミナレット」にのぼってみましょう。

細く尖った姿が印象的なこのミナレットは、イスラーム・ホジャ大臣によって1910年に建てられた比較的新しいもの。

黄土色のレンガをベースに、青や白のタイルで帯状の模様が施されたユニークで美しいミナレットです。

高さは45メートルですが、模様の視覚効果で実際よりも高く見えるようにできています。

ミナレットの頂上までは118段のらせん階段をのぼっていきます。

ヒヴァでもっとも高い場所から眺めるイチャン・カラの街並みはやはり格別。

「丸いドームの屋根をもつ建物がこんなにあったなんて!」と新たな発見に驚かされます。

砂漠色の街のところどころにある鮮やかなブルーやグリーンの色彩はまるで宝石のような美しさ。

日本とはまったく違う風景に、「遠い異国まではるばるやってきたんだな」としみじみさせられることでしょう。

城壁に囲まれた石畳の道を歩くのも素敵ですが、高い場所から眺めるとまた違ったイチャン・カラの魅力が発見できます。

高いところにのぼるのは少し大変ですが、その疲れを吹き飛ばす絶景が待っていますよ!

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