横浜隼人高等学校 高橋淳彦選手「中本牧シニア出身のスラッガーは宮里だけじゃない!」

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高橋淳彦選手 

 強打が自慢の横浜隼人に楽しみなスラッガーが現れた。その名は高橋 淳彦。今年の横浜隼人の主将であり、5番を打つ主力打者である。ここまでの公式戦で6本塁打を放つスラッガーに迫ってみた。

主将として、主軸としてチームを引っ張る熱い男

高橋淳彦選手(横浜隼人)

 中本牧シニア出身のスラッガーといえば、常総学院のスラッガー・宮里 豊汰、東海大高輪台のスラッガー・大西 星夜と楽しみな2年生が2人いる。この2人と同じ中本牧シニア出身で、長打力は負けない可能性を持ったスラッガーなのが高橋 淳彦である。

 一昨年秋は7番ファーストでスタメン出場するなど、横浜創学館・望月 惇志から長打を放つなど打撃面でアピール。 そして昨秋から主将就任した高橋は自慢の長打力を発揮した。この試合を迎えるまで横浜隼人は公式戦12試合を戦っているが、なんと高橋は6本塁打を打つ活躍。2試合で1本放つペースで本塁打を積み重ねてきたということだが、そう簡単に打てるものではない。この高橋がどんな選手なのかを注目してみた。

 174センチ84キロとがっしりした体型。特に太ももが大きく、それでいて、太りすぎているわけではなく、実に鍛えられていて筋肉質の選手。足元の盤石さは、どの選手よりも優れている。ゆったりとタイミングを測り、ぐっと踏み込んでフルスイング。スイング軌道を肩口から振りだすため、レベルスイングになりながらも、若干、ボールの下を捉えるアッパー気味になっているため、打球を遠くへ飛ばすスイングが自然とできている。この日は中犠飛と中前安打の2本。ボールを見る限り、長打を打てるボールではない。無理をせず、5番打者としての仕事はさすがだった。

 唯一、長打が狙える打席とすれば、10回表の第5打席だろう。ストレートを打ち損じてしまい、レフトフライ。しっかりと芯で捉えていれば、また違った結果になっていたかもしれない。だが打撃は水物。ずっと結果が出るわけではない。1安打2打点ながら、きっちりと仕事を果たした高橋の力量、存在感は十分に伝わってきた。 高橋は主軸打者としてだけではなく、主将としてチームを引っ張る。打撃以外の姿を見ると、常に選手に声をかけ、鼓舞したり、また常に笑顔を見せて周りを安心させている。大所帯の横浜隼人を引っ張るだけのことはある。

 中本牧シニア出身は最近、宮里 豊汰(常総学院)が大きくクローズアップされているが、高橋も宮里に負けない潜在能力は十分に持っている。宮里の活躍は刺激になっていることだろう。自分の存在をアピールするには関東大会を導く一打を見せることが必要になる。 それを果たしたとき、まさに「俺を忘れるな!」と言えることだろう。

(文=河嶋 宗一)

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