日本で何を買うか検討し始めた中国人、16年は爆買いはどうなる?
2015年は日本を訪れる中国人旅行客による爆買いが大きな注目を集めたが、中国経済の鈍化および人民元の下落により、16年は爆買いが影を潜める可能性があるという。
中国メディアの匯金網はこのほど、人民元が日本円に対して下落したことで日本での買い物がかつてほど割安でなくなっていることを指摘し、東京・銀座で買い物をしていた中国人旅行客の話として「買い物をする前に、何を購入するかよく考えるようになった」と伝えている。
記事は、15年8月に日本を訪れた中国人旅行客は59万人に達したことを指摘する一方、人民元が下落したことで15年12月に訪日した中国人旅行客は34万人まで減少したと紹介。為替変動によって、訪日中国人の数が減少していることを示したうえで、15年に訪日した外国人旅行客の約4分の1が中国人旅行客だったと紹介。中国人旅行客の日本滞在中の1人あたりの消費額は約28万円と高額だったが、人民元の下落によって日本国内における買い物が減少する可能性があることを指摘した。
続けて、香港の証券会社の調査を引用し、43%の中国人旅行客が「人民元が10%下落した場合、出国回数を減らす」と回答したほか、35%が「買い物の量を減らす」と回答したことを紹介。為替変動が中国人旅行客の消費に大きな影響を及ぼすであろうことを示唆した。
また、米国の証券会社の予測では、16年末までに人民元は対ドルでさらに10%は下落する見通しだとし、そうなれば日本の小売業も爆買いの恩恵を受けられず、低迷する可能性があると指摘。日本ではデフレ圧力が高まる可能性があると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの匯金網はこのほど、人民元が日本円に対して下落したことで日本での買い物がかつてほど割安でなくなっていることを指摘し、東京・銀座で買い物をしていた中国人旅行客の話として「買い物をする前に、何を購入するかよく考えるようになった」と伝えている。
続けて、香港の証券会社の調査を引用し、43%の中国人旅行客が「人民元が10%下落した場合、出国回数を減らす」と回答したほか、35%が「買い物の量を減らす」と回答したことを紹介。為替変動が中国人旅行客の消費に大きな影響を及ぼすであろうことを示唆した。
また、米国の証券会社の予測では、16年末までに人民元は対ドルでさらに10%は下落する見通しだとし、そうなれば日本の小売業も爆買いの恩恵を受けられず、低迷する可能性があると指摘。日本ではデフレ圧力が高まる可能性があると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)