びっくりドンキーといえば、全国に300以上の店舗を持つ外食チェーンだ。北海道札幌市に本社を置いているが、そもそもの出発は盛岡市だったことをご存じだろうか。今から47年前の1968年、「ハンバーガーとサラダの店・べる」としてスタートした。現在の「ベル大通店」である。

びっくりドンキーの原点とも言える「ベル大通店」で、70歳を超えてドアマンを務めていた佐々木重政さんが「卒ベル」をすると、話題になっている。2015年12月12日、次のような写真付きのツイートが投稿された。

写真の中には、「私ドアマンは年内をもちまして卒ベル致します。14年間のご愛顧まことにありがとうございました。ドアマン」という看板が見える。「残念ながら年内で引退されるようなので、会いたい君は急ぎ盛岡へおいでよ」というコメントも添えられている。

これは本当なのだろうか。このドアマンって、いったいどんな人なのだろう?

そのニッコリ顔は反則だろー


ハンバーグの店・ベル大通店(Wakkuboxさん撮影、Wikimedia Commonsより)

Jタウンネット編集部は早速盛岡の「ベル大通店」に電話をしてみた。電話に出て話をしてくれたのは、佐藤義紀店長だ。

「佐々木は、12月28日付けで、ドアマンを辞めることになっております」と佐藤店長。ドアマンの佐々木さんは、「ベル大通店」の初代店長だった経歴を持つ。同社を定年で一度は退職したが、びっくりドンキー創業者の故庄司昭夫氏の依頼で、ドアマンという仕事に就いたとのこと。

現在は月に4日程度、週末のランチタイムを中心に、サービスの基本である送り迎えの仕事をしていた。「高齢のためか、冬場の寒い時期は、かなり負担が大きかったかもしれない」と、佐藤店長は語る。今後は趣味を楽しむ予定、と聞いているとのこと。