豊富な品揃えとオドロキの安さをウリに、若者を中心に人気を集めるディスカウントストア「ドン・キホーテ」(ドンキ)。雑多なようにも見えるギュウギュウの陳列棚や、「ドンドンドン、ドン〜キ〜」と妙に頭に残る店内BGMなど、個性的な店舗づくりでも知られる。

ドンキ出店事情は?画像はイメージです(tsudaさん撮影、flickrより)

これまで全国43都道府県に展開していたドン・キホーテではあるが、長らく山陰地方には未出店だった。しかし、2015年12月4日に山陰初となる「MEGAドン・キホーテ 出雲店」が島根にオープン。報道によれば、初日の開店前には約250人が行列を作り、レジ待ちにも一時100人以上が並ぶほどのお祭り騒ぎになったという。

「やった!鳥取に勝った!」「ドンキができて若者が増えました」

「山陰初のドンキ開店」に盛り上がる島根の様子は、ツイッターでも多数報告されている。

また、一部の地元民からは、同じ山陰地方のライバル関係からか「鳥取よりも先」という結果を喜ぶ声も。

一方の鳥取だが、実はこちらも16年11月に出店が予定されている。そうなると、残る「ドンキ未出店県」は2つ。海を越えてハワイにも3店舗を展開しているドン・キホーテが、まだ存在しない都道府県はいったいどこなのだろうか。


ドン・キホーテ公式サイトより

上の地図でグレーに塗られた未出店県は――、「鳥取」「高知」「徳島」だった。このうちすでに出店の決まっている鳥取を除くと、残ったのは四国の2県。どちらも、15年12月11日現在のところ出店の発表はない。

そうなるとやはり気になるのは、「ドンキ未出店県」の汚名を返上するのはどちらが先か、という問題だ。調べてみると、県内にドンキホーテホールディングスが07年に買収した「長崎屋」の店舗がある高知がやや優勢なように思える。買収以来、全国の長崎屋が「MEGAドン・キホーテ」へ業態転換しているケースが多いためだ。

そうはいっても、先にどちらへ出店するかはドンキのみぞ知る形。はたして、先に喜びの声を上げるのはどちらの県民か。