住所変更の手続きなどで役所を訪れた際、何度も何度も「住所」を記入させられて、辟易してしまった経験はないだろうか。

そんな場面でふと思ってしまうのが、「長くてややこしい住所の人は、大変だろうなあ......」ということ。メディアで幾度も取り上げられてきた「鹿児島県志布志市志布志町志布志」なんて、一回記入するだけで腕が疲れてしまいそうだ。

もちろん「志布志...」のほかにも、記入が面倒だったり、口に出して読むのが大変だったりする住所は日本国内にいくつも存在するはず。というわけで、今回のJタウンネットでは、編集部が調査した全国の「長くてややこしい住所」を紹介したい。

あの「ヨタレ南ノ割」はすでに消失していた!

今回の調査では、最も分かりやすい「文字数」を基準として、編集部が独自にピックアップした「長くてややこしい住所」を紹介したい。


就活の際にも、長い住所は苦労しそう(マンション名は架空のもの)

編集部が発見したのは、大阪にあるSというマンションだ。運営会社の名前とマンション名、どちらにも「アーバン」や「ビルト」といったお洒落な横文字が多用されている。そのため、建物名だけで文字数は29字。

これに地名や番地、部屋番号まで含めると住所の総字数はなんと「50字」に達し、フリガナをふると「70字」を超えてしまう。これは、日本で最も文字数の多い住所といっても過言ではないのでは。履歴書や公的書類など、正式な住所を記入する必要がある場合には、大変苦労しそうである。

ところで、建物名を抜いた「最も長い地名」はどこなのだろうか。ネットでは「愛知県海部郡飛島村大字飛島新田字竹之郷ヨタレ南ノ割」(25字)が有名だが、この地名は2015年2月に「竹之郷1〜8丁目」に編入され、消失してしまったそうだ。そうなると、現在の最長は「秋田県北秋田郡上小阿仁村大字沖田面字小蒲野下タ川原」になると思われる。

また、「京都府京都市東山区三条通南二筋目白川筋西入ル二丁目北木之元町」(30字)など京都の地名も捨てがたいが、これは路地の動き方を表した「通り名」を含んだ「京都式」といわれる表記を採用していため、ちょっと微妙かもしれない。


2か所書き違えてしまった...、どこだか分かるだろうか

番外編として紹介したいのは、長すぎる社名を含んだ住所だ。携帯電話ショップ「もしもしモンキー」を運営していた「もしもん株式会社」が、2014年に137字の社名に改称。仮に正式名所を記載した封筒を作成すると、上の画像のようになってしまう。住所を含めると全部で146字。もし、最後の数文字で書き違えてしまったら......、ああ、想像しただけでゾッとする。