親や教師は参考にすべき?完璧すぎる対応で不審者から逃げた児童がスゴい【事案ウォッチ】
全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、東京都の「国分寺 生活安全・安心メール」へ寄せられた不審者事案を取り上げたい。
児童の対応にあっぱれ!画像は本文とは無関係です(Ryo FUKAsawaさん撮影、flickrより)
追いかけてきた男に対して...
2015年11月17日、16時ごろ。日立中央研究所南側の遊歩道において、不審者事案が発生した。
児童が学校からの帰宅途中、遊歩道を1人で歩いていると黒い傘を持った男に遭遇した。男はその後をずっとつけてきたという。児童が早く歩くと男も早く歩き、ゆっくり歩くと男もゆっくり歩いてきた。そこで、児童は遊歩道を出るところで走って逃げたそうだ。
最近は防犯ブザーを所持する子どもが増えてきた。小さいサイズで持ち運びがし易く、何かあった時は騒音に近い音で相手を威嚇することができる。この児童は男の不審な行動に気づくと、「スーツ姿の別の男性が近づいてきたタイミングで、手に防犯ブザーを握りしめて走り出した」という。
家庭や学校での教育が徹底しているのか、不審者に対する対応としてはほぼ完ぺきに近い。あの元野球選手ではないが、大きな「あっぱれ」をこの児童にあげたい。
事案ウォッチ全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。