「ゆるキャラグランプリ(GP)2015」の最終投票結果が発表された。判官びいきなJタウンネット編集部は、あえて惜しくも下位となったキャラクターを紹介したい。最下位の1727位だったのは、大阪府の住宅メーカーによる「しっくいくん」(100票)だった。

続く101票は5体が獲得し、そろって1722位タイとなった。いわば「ブービー賞」と言えるこの順位に、東京都目黒区のうどん店「山下本気うどん」のキャラクター「どんじぃとうどん粉ちゃん」の姿を見つけた。実はこの「山下本気うどん」、お笑い芸人のオモロー山下さん(47)が経営しているお店なのだ。


「どんじぃとうどん粉ちゃん」(山下本気うどん提供)

2つの妖怪が合体

山下さんは、2011年まで「世界のナベアツ」こと桂三度さん(46)と、お笑いコンビ「ジャリズム」として活躍。「オモロー」のギャグで知られ、三度さんの落語家転身によりジャリズムが解散した後は、ピン芸人とうどん屋経営者の二足のわらじを履いている。

そのお店から生まれた「どんじぃとうどん粉ちゃん」とは、うどんとダジャレを愛する「どんじぃ」と、うどんとイケメンを愛する「うどん粉ちゃん」なる、2体の妖怪が合体したものだそうだ。丼の部分が「どんじぃ」、麺の部分が「うどん粉ちゃん」となっている。


上半分が「うどん粉ちゃん」、下半分が「どんじぃ」。左はオモロー山下さん(山下本気うどん提供)

6月にお披露目されたばかりの、このキャラクター。ゆるキャラGPでは残念な結果だったが、「女性自身」12月8日号の「きもキャラグランプリ」では、堂々の1位を獲得している。これからどんな展開を予定しているのだろう。Jタウンネットが「山下本気うどん」に電話取材してみると、運よく山下さん本人に話を聞くことができた。

山下さん曰く「人それぞれ感想が違う」

「うどんと『山下本気うどん』を世間の人に知ってもらうため」に生まれたキャラクター。山下さんに話を聞くと、ゆるキャラGPの結果に肩を落とす一方、

「(ゆるキャラGPに)エントリーしてなかったら、そんなこと(きもキャラGP優勝)にもならなかったと思うので」

と複雑な思いを語る。

「おばさま方から、確かに『きもちわるい』って言われました。『きもちわるいですか?』って、こっちはピンときてなかったんですけど、『きもキャラグランプリ』優勝するのはそういう事なのかな」

気持ち悪がられる一方で、とある若い女性からは「カッコイイ」と連呼されたともいい、キャラクターについては「人それぞれ感想が違う」。今後の展開について聞くと、

「もっと皆さんに顔と名前を知って頂けるように。地上波のテレビ番組とかにも出られたらええなあって思ってますけどね。頑張っていきたいと思います」

「どんじぃとうどん粉ちゃん」の活躍は、「山下本気うどん」YouTubeチャンネルで見ることができる。ご当地キャラ業界に革命を起こすかもしれない注目株だけに、コシを入れた活動に期待したい。